守護神の妹はよく兄に似ている【オリオンの刻印】

韓国"レッドバイソン" --2-- ページ19

ﾋﾟﾛﾘｰﾝ ﾋﾟﾛﾘｰﾝ


「...っあ!」


----調整を開始せよ----



(始めるか。)


「フンッ!」


「ふっふっふっふっふ...」


「っ!」


「うわっ!」


「稲森!」


今の人、明日人にわざと当たったよね...？


「ぐわぁっ!」


「うぅっ!」


万作君や風丸さんにも...！


何で?


何でそんなことするの?


まさか、'あれ'の仕業じゃ...


「...っ!くそっ!」


「っ!」


「仕掛けてきたみたいだね!うわぁっ!!」


何で審判も止めないの？


どうみてもラフプレーなのに...


「何だあいつらはっ!!」


「ラフプレーで相手の冷静さを欠かせる。それが韓国のプレイだ。」


「ラフプレーが、戦略ですか?!」


「...だが、確かな実力は持っている。」


「皆!落ち着くんだ!」


「"バイソンホーン"」


「はぁぁぁっ!"風神雷神"」


「...っへ!てやぁー!」


ゴール横からスライディング!?


兄さんが...


兄さんが危ないっ!


「...っ!何っ!?」


「決まったー!先制点は、韓国!」


ﾋﾟｰｯ


「韓国のキーパー円堂、韓国のシュートの前に、一歩も動けなかった!」


「あいつら...汚ぇマネを...!」


「あれはどう見てもキーパー妨害じゃないですか!」


「あの程度の妨害に、円堂が惑わされるかな？」


「えっ?」


「円堂が止められなかったのは、妨害のせいじゃない。」


「あぁ、敵のエースはただ者ではなさそうだな。」


「...くっふふふっ。」


「円堂!大丈夫か?あいつら、あんな卑怯なマネを！」


「違う。」


「っ?」


「邪魔されたから止められなかったんじゃない。...あのシュートはすげぇ。やっぱ、世界はすげぇ。」


『...兄さんたち、大丈夫かな...?』


「皆なら大丈夫だよ。」


『..でも....!』


「Aちゃん、大丈夫、安心して。」


『.....。』


皆...!


気を付けて...

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