7.寝起き ページ7
曖昧な意識の浮上を感じ、私は目を開いた。
『…ん？ここは…？』
色味の多い自室。紛れもない、与えられた自分の部屋だった。
gr「起きたか。」
『わ？！ぐ、グルさん。どして』
gr「どうしてもなにも、…覚えてないのか？」
冷静になって少し考えれば、厨房を除きに来たグルさんの声を聞いて…
そこからの記憶がない。寝てしまったようだ。
『私、寝てしまったんですか』
gr「嗚呼、しかも立ったままな。」
腕を引かれた感覚は倒れそうになったのを支えてもらったのか…
『…すみません。迷惑かけて。』
gr「いや、いいんだ。怪我などなくてよかったゾ。」
罪悪感やら申し訳なさやらが這い上がるのを背筋に感じた。
gr「…どうやら、俺も忘れていることがあるようでな。」
『…グルさんが、忘れていること？』
gr「昨夜の記憶が…殆ど無くてな…。大先生にはそれがAの寝不足の原因だと聞いたんだが。」
昨日の、夜のこと…？
あの妙な温もりと低い声を思い出した瞬間に、体温が上がるのを感じた。否、感じてしまった。
『き、昨日の夜飲みの席を開いてましたよね、
そこでなにかあったんじゃないでしょうか』
思わずカタコトになった言葉で、自分は知らないし、関わってないみたいな雰囲気で話したが、
gr「…知らないんならなんでお前はそんなに動揺を？」
そ り ゃ そ う だ わ
正論だ。なんも知らない人間はこんなに動揺しないだろう。
私は自室、寝床の中で、見事に窮地に追い込まれてしまったのである。
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キセ - 何もわからないくせにこんなこと言ってごめんなさい。でも今の自分に打ち勝って頑張ってください！長文失礼しました。 (2019年7月28日 22時) (
レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
キセ - 人間としてダメなんてあるわけありません！って言わなきゃいけないんでしょうけど生憎私にはわかりません。いつまでも待っていますよ！人なんて失敗など沢山あります！それでも立ち直るからこそ自分になれると思うのです！意味わからないこと言ってすみませんw (2019年7月28日 22時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
白亜(しろあ) - 前のやつから見さして頂きました！凄い面白いですね神ですね！そうなんですね！←()更新頑張って下さい！応援してます！！ (2019年3月2日 17時) (レス) id: 3c38dcb0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沼猫 | 作成日時：2019年2月18日 21時
