裁縫のお礼＊鬼龍紅郎 ページ8
『鬼龍先輩、ここの縫い方教えてもらえますか？』
衣装作りをしていたもののいまいち縫い方がわからないので道場を訪ねた。どうやら鉄虎くんはいないようでとても静かだった。
「ここはこう、そうだ。やっぱり筋がいいな」
時間があるようでひとつひとつ、他に役立つ縫い方も事細やかに教えてくれた。おかげで衣装作りは思っていた以上に早く終わりそうだ。
『えっと、ここを...った！』
慣れてきたと思い込んで縫うスピードをあげたのがいけなかった。
ついつい油断してしまい容赦なく自分の指を針で突いてしまった。予想以上の強さで突いたのか血が細く流れてくるほどだ。
「大丈夫か嬢ちゃん？」
『これくらいなんともないですよ』
がさごそとポケットを漁るがいつも持ち歩いている絆創膏が入っていない。いつの間にきらせてしまったのか。
「...悪いが我慢してくれ」
鬼龍先輩は私の指を掴むと血が出ている指を口に含んだ。
ちゅ、と強めに吸われてずきんとした痛みがはしる。
思った以上に傷口を舐められたり吸われたりするのは痛くて顔をしかめてしまう。
『...っ』
そのうえとても恥ずかしい。なにせ口に含んでいるところを見れてしまうのだから。
舐めて、吸って。
おそらく少ししか流れていない血は止まったはずなのに先輩は口を離してくれない。むしろ掴んだ手の力が強くなってきている。
「止まりそうにねぇな。...縫い方を教えてやったお礼をしてもらうぜ、嬢ちゃん。悪く思うなよ」
いつもの先輩とは違ってその瞳は鋭くギラついていた。
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まかろん(プロフ) - ( ^ω^ )さん» 了解しました！リクエストありがとうございます！ (2020年12月24日 13時) (
レス) id: b9f2187d68 (このIDを非表示/違反報告)
金丸 - とても面白かったです！リクエスト宜しいですか？凪砂君と混浴で．．． (2020年12月23日 22時) (レス) id: c37bcdc15b (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 櫻ノさん» もちろんです！リクエストありがとうございます！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: b9f2187d68 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - 最近、弓弦沼と茨沼にハマってヤバいです……どうすれば良いでしょうかね。……ご馳走様でした← (2020年11月7日 22時) (レス) id: e266acb8ae (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - この小説めっちゃ好きです！リクエストなんですが、なるちゃんか神崎くんできますか！！ (2020年7月29日 16時) (レス) id: 104cac4a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2019年12月30日 13時
