【鬼舞辻無惨】無惨様に拾われました

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薄暗い路地裏に真っ赤な血が飛び散っている


それをこの世のものとは思えない冷たい目で見下ろす男


───鬼舞辻無惨だ



普通の人ならば失神してしまいそうなほどの圧を放っていたが何の躊躇もなしに男に話しかける小柄な少女が一人




『大丈夫ですか？』




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喧嘩かなぁ？


特に何もすることがなかったからぶらぶらと路地裏を歩き回っていたとき


全身血塗れで突っ立っている身分の高そうな男の人を見つけた



『大丈夫ですか？』



消毒液とかは持ってないけど自分の服なら包帯がわりになるかも...！


『わぁ...(綺麗な顔！)』


自分の声に気づいたその人の目は赤く男性にしては色の白い肌にとてもよく似合っていた


ガッと肩を掴まれこう言われる


「...私の顔色は悪く見えるか？
私の顔は青白いか？
病弱に見えるか？
長く生きられないように見えるか？
死にそうに見えるか？」





『(顔だけじゃなくて声まで美しいなんて..！)うーんそこまでではないんですけど...ちょっと怪我が酷いですよ？』



そう答えた私にその人は驚いたような顔をした



？なにか変なこと言ったかな...？




「...これは返り血だ」



『！そっか......貴方に怪我が無くて良かったです！』



「...貴様私が怖くないのか」



『え？..怖くはないです。でも綺麗なお人だとは思いました！』



「...そうか。...貴様私と来る気はあるか？」



『へ...？』



「その身なり...孤児(みなしご)か..？私を恐れない人間にあったのは久しぶりだ、気に入った」




それは、私を拾ってくれるってことなのかな...？



この人に着いていったらもう一人じゃないってこと...？




「もう一度言う。人間の娘、私と共に来い」



そう言って優雅に微笑むその人は今まで見たどんな人よりも美しかった




『...はい！』

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