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見た目は変わったけど、中身は変わってないんだなって
少し安心する。
お酒も強いっぽかったし、
これが大人のみりょ
｢A！A！A！｣
｢は、はい！！｣
｢ごめん！今日帰ってよ！｣
｢は？｣
スマホ片手に大慌てしてこちらへ向かってきたと思ったら突然そんなことを言い始めた。
｢ちょっと用事できて、、、ほんまにごめん！｣
｢えっ、ちょ、カレー、え？｣
｢悪い悪い！また今度食べさせたるから！｣
｢えっ、ちょっと待っ｣
突然そんなこと言い出して、
私のためにカレーまで作ってくれていたのに。
のんちゃんはせっせと私のコートとカバンを持ち出し、私の背中を押しながら強制的に部屋へ追い出した。
｢なんの用事、？？｣
｢っ、、いや｣
｢………………っえ？｣
｢…………｣
｢それは、、また今度、、笑笑、｣
さっきまであんなにレディーファーストだったのに。
そんなことを思い少し傷つきつつも、
気づいたら私はのんちゃんに誘導されて玄関の外にいた。
｢っ！！！｣
｢じゃあ、ごめんな！
また今度！｣
｢の、のんちゃん？！！｣
ビックリしてる私を無視しそのまま玄関を閉めてしまった。
いくらそんなに大事な行事でも、そんなに雑に扱わなくてもいいのになんて。
彼女でもないのに勝手に傷ついてしまう。
｢……なによ、、｣
カレー作ってくれるって言うから今日はお買い物行かないつもりでいたのに。
ついさっきまでのんちゃんを褒めたくってたことが馬鹿みたい。
このままここにいても仕方が無いので、私は渋々自分家へ再び帰ることにした。
照史くんにどんな顔して会えばいいのだろう。
俯きながら重い足を歩かせた。
｢…………はぁー、、｣
｢……………っ、、｣
すると、
のんちゃん家のマンション広いから、どっち曲がればいいんだっけなんて迷っていた時
私の横を、なんだか楽しそうに歩く1人の綺麗な女の人が通り過ぎた。
｢…………っ、｣
高いヒールをカツカツと鳴らした。
人目見ただけで分かった。
あの人、私とは違うなって。
ルックスも女子力も財力も学力も。
思わず目で追いかけてしまうくらい、キラキラしてて
そんな女性は、立ち止まり1つの部屋にインターホンを押した。
｢………………っあ、｣
その瞬間女性は、さっきまでとは違った笑顔になり
｢はーい｣
｢望〜♡｣
｢あ！待ってて〜！今行く〜！｣
インターホン越しの男性に、楽しそうに話した。
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作者名：また。 | 作成日時：2021年9月26日 1時
