小瀧side ページ16
小瀧side
「……ごめんな。なんか飲もって言いたいねんけどさ、
今、買い物前やから俺ん家なんもなくて。」
それにしても、他人の家とはいえこの家古臭い感じがしてなんだか気味悪い
ベッドもシングルよりちょっと細いのが1つしかないしこのベッドで2人寝てるのだろうか。
床は、畳?
Aの仕事ってそこそこ給料貰える所だった気がするんだけどな。
「………っ、」
「全然大丈夫っすよ〜!」
「のんちゃん、ご飯食べて行く?」
「え?いいの?」
「………まぁ、お買い物前だし。」
やっぱりAの羽振りのよさオカン譲りだ。
他のところは全然違うけど。
デレデレとかしない俺の嫌いなタイプ。
「……ありがとう!」
「あ、、じゃあ俺〜
お買い物行ってくるで?」
「え?!いやいいよ。」
「ええよ………
久しぶりにのんちゃんと会って話したいこともあるやろうし。」
「………っ、」
「……本当にいいの?
じゃあお願いするね。」
「うん。じゃ。」
「あ!このメモに買うもの書いてあるからこれ持ってって!」
俺が思ってるよりそんな停滞期って感じのカップルではなさそうだけど。
照史くんも、確かに昔の元気さはないけど大人の魅力を感じる。
「いってらっしゃい。」
「すみません!お願いしま〜す!」
厚めのコートを着て照史くんは部屋を出ていった。
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作者名:また。 | 作成日時:2021年9月26日 1時