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｢………はぁー、はぁー。｣
部屋に入り私は、靴も脱がずかじかんだ手を息で温めた。
｢………っ、｣
ホッカイロもっていけばよかった。
と思っていたら、何故か
布団で寝ていたはずの照史くんが、突然起き上がってこちらを見つめ始める。
どうしたんだろ。
｢……………っ、、｣
そもそもこの部屋は、廊下も部屋も無いので常に2人っきり状態。
1人になれる場所といったらトイレとお風呂くらいだ。
｢…………起こしちゃった、？｣
｢……何してたん。｣
｢……………っ、、｣
珍しいな。
普段はそんなこと気にかけないのに。
｢…………電話してた｣
｢ふーん。｣
照史くんはそのまま、キッチン台まで行き、
コップに水を入れた。
｢………っ、私ももう寝よっかな。｣
｢…………っ、｣
｢……………っ、｣
布団だって、くっつけることはなく
いつしかテーブルを挟んで寝るようになってた。
照史くんはいつも、そっぽ向くし。
そもそも私を女としてみてんのかな。
｢………じゃ、おやすみ。｣
｢…………っ、、｣
｢浮気すんなよ。｣
｢…………はっ、？｣
私は照史くんのその言葉に耳を疑った。
今なんて？
｢…………っ、おやすみ。｣
そう言って後はなんも言うことなく、
水を飲んで静かに布団に入って寝た。
｢………………っ、、、｣
嬉しいというより、なんか怖い。
昔の照史くんが、戻ってきたみたいで。
私の事まだ好きって感情、あったんだね。
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作者名：また。 | 作成日時：2021年9月26日 1時
