病みすぎ警報

20＋８ ページ29

「ゔっ、冷たッ」



そ「ん、ほら、こっちおいで」



「あ、結構でーす」



なんだその2人用の浮き輪は！



ケッ、私はそんな恋愛謳歌村が使うようなものは一切使わんぞ！



あーでも、寒いっ



ラッシュガードって、何気に体の体温を持ってくんだよね……ラッシュガードの布が水で冷えてそれが気化熱を持って行って……



る「んん〜A〜」



「ちょ、離れて」



こやつ、大胆にくっつくとは！やるな！



……それにしてもラッシュガード越しでもわかるこの筋肉よ！いったいどこでつけてるのやら……今度ジムでも紹介してもらおう



でも、ジムといえば…実家の近所にある月謝を払えば週２でいつでもきていいですよ〜といった感じのジムに昔通っていた。その結果、6ヶ月間通って行ったのはたったの３日のみ。



流石にこれはお金の無駄だと気付き、やめてたのだがそれからなかなかジムには手が出ない。



いや〜どうしたものか。



「今から泳ぐけど、そのままだと全身に痣出来るよ？」



る「む、」



「泳ぎなさいよ、せっかくのプールなんだから」



る「プールなんて、いつでも来れるし…」



なんだと！？



私は今聞き逃さなかったぞ！



いつでも来れる？誰と！男友達だってそんなに頻繁に付き合ってくれるわけでもなかろうし、かと言って親なんてありえない。ならば残すは会社の同僚か女友達。しかし、会社の同僚と来るなどとも思えん。つまり、ほぼ１００％女友達。もしくは、彼女だ。



………油断していた。私と遊んでいる時点で、家に入れる時点でこいつは恋愛ぼっち村の村民だと思っていたが惜しくもこいつは恋愛謳歌村の村民だったようだ………



なんということだろう！私としたことが……この５年彼氏やら男やら色恋には疎遠の私だ。村民か村民でないかの違いなど秒でわかると思っていたが…まだ、村長の座は遠いようだ。



る「なんか、距離おかしいんやけど」



「え？そぉ？気のせいじゃない？」



る「いや、確実に1メートルは離れとるやろ」



「え、いや、まさか〜」

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