未来創造図⓶ ページ41
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「うぇぇええん…！」
「どうした、母親とはぐれたのか？」
「うぅ、ひっぐ…お兄ちゃん、だぁれ…？」
「俺は特殊制圧作戦群・甲分隊に属する末広鐵腸だ」
「わかんないよぉ〜！うわぁああんママ〜！！」
「あぁっ、鐵腸さんこんなところで天然炸裂しないでくださいって！」
泣いていた子は、リボンのツインテールがチャームポイントの小さな幼女だった。
母親らしき人は見当たらない。恐らくはぐれてしまったのだろう。
そんな不安の最中、知らないお兄さんお姉さんに話しかけれられるのは、子によっては些か恐怖になりかねない。
それに鐵腸さんは知らないが、幼い子どもに縁がなかった私に取って子どもの扱いには不慣れである。
一体どうすれば……。
「……ひっぐ、うぅ、だっこ」
「だっこ？」
「いいだろう」
何も問い直さず、紳士な対応したのは鐵腸さんだった。
鐵腸さんが幼女を抱き上げると、その子は黄色い歓声をあげた。
「きゃははっ！パパよりたかいたか〜い！」
「喜んでもらえて何よりだ」
どうやら抱っこでご機嫌になったらしい。
子どもの機嫌は抱っこ一つでどうにかなるものなのだろうか。
私もそうだったのだろうかと、頭の隅程度に疑問が浮かんだ。
…と、機嫌が取れたのなら状況を整理しなくちゃ。
「名前、聞いてもいいかな？」
「ゆり！4さい！！」
「ゆりちゃんっていうんだね。
じゃあゆりちゃん、お母さんとどこではぐれちゃったのかわかる？」
「ママ、ママはね……。ううっ、ママぁ…ママ〜〜〜！！」
「あぁ〜〜〜！！ちがうの〜〜っ！ごめ〜〜ん！泣かせるつもりじゃなかったの〜〜！！」
「A、泣くな」
また泣かせてしまったことに申し訳なさを感じて、私まで情けなく涙を流した。
鐵腸さんは、ゆりちゃんを傍に抱きながら私の頭を撫でてあやしてくれた。
やはり子どもの扱いは難しいと、心底そう思う。
△▼△
なんやかんや事情聴取をすると、ゆりちゃんは鳩を追いかけていた最中にお母さんとはぐれてしまったのだとか。
そのお母さんはゆりちゃんの弟の面倒で手一杯だったかもしれないだとか。
迷子の理由はともかく、彼女のお母さんを探さなければならないことに変わりはない。
「あっ！お兄ちゃん、あそこ！わんちゃんがいるよ！」
「そうだな。よし、行ってみよう」
鐵腸さんはゆりちゃんを抱っこしたまま、ふらりふらりと言われるがままに歩いて行く。
…これは長期戦になりそうだ。
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
