役目 ページ34
『…世界政府の目的はなんなんだ、俺を檻に入れて観賞用にでもするのか？』
｢言っただろう、今の私でもそれは分からないと｣
そうだろうか、いまいち納得がいかない。
あの戦争で妙な作戦を立ててた奴だ、何か裏があってもおかしくはない筈。
｢…君が今、何を考えているのか知らんが｣
『…』
｢私の言う事は事実だ。資料も何もない限り決定的な事は言えん。だが…そうだな、上が君に対し何かを恐れていると思っておいても構わん｣
『恐れ…？』
何を
世界政府とやらが俺に対して何を恐れているというのか
｢何れ君にもそれが分かる時が来るだろう。───君の一族は我々が思うよりもずっと、重要な役目を負っている筈だ｣
("yr"の名を持つこの娘の事だ、まだ自身の重要性に気づいてはいないだろうが…近い内、分家が接触を計って何かを語るかもしれんな)
｢…とにかく私から言えるのはそれだけだ。海賊に全てを語る程、私は優しくないのでな｣
表情からしてこれ以上は何も聞けそうにない。
だがなんだ、コイツ
結構話してるじゃないか。
(知らんと言う割にはよく話した方だろうな…いいのか悪いのか…)
ガレキの浮く空、影がかかってこの辺りは他より薄暗い。
｢おい、赤眼屋｣
『…ああ』
先程から黙っていた長刀に呼ばれる。
もう行かねばならない
『…いいのか、俺を捕えなくて』
｢私がまだ現役ならそれも考えただろう。何より君は白ひげ海賊団の元2番隊隊長……だが、今はそういう気分でもない。行きたければ行け。私の気が変わらない内にな｣
優しくないか
優しいというか…これは、甘い？
｢行くぞ｣
『…わかった』
その場を後にする
去る俺達の背を静かにセンゴクが見ていたのは、また別の話。
東の港に戻れば慌てた様子のコロシアムの戦士達。
向き合う正面には｢正義｣のコートを羽織った、盲目の人物。
王宮で見た人物だ、トサカ頭の言っていた名、あれは｢藤虎｣と言うらしい。
その藤虎の背後から猛スピードで麦わらが走ってくる。
そしてどういう訳か、殴る宣言をして殴ったのだ。
『殴…なん…なぜ殴ると言って殴る？』
｢アイツ変な所で真面目だからなァ、多分目ェ見えねェ奴だからじゃねェか？｣
『ああ、どおり…でって、炎、お前何でここにいる…』
｢スザク待ってたんだよ、おかえり｣
今ここでおかえりと言われる筋合いもないんだが。
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ツバメ - 頑張って下さい楽しみにしてます (2022年4月21日 12時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、2度目のコメントありがとうございます。頭足らずでちょっと理解が及ばないのですが続きをご所望という事ですね？申し訳ありません、前にも言いましたが執筆中でして…首を長くしてお待ちください。 (2022年4月20日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何度見ても面白いです この続きに似た別の作品とその作品名はもうあるのですか！？ (2022年4月20日 19時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、コメントありがとうございます。申し訳ありません、ただ今キリのいい所まで執筆中でして…公開までもう暫く首を長くしてお待ち頂ければ幸いです…。 (2022年3月21日 17時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 話が面白すぎてもっと続きが見たいです 恋愛に関して疎い彼女マルコとどうくっつのかや麦わらとローとゾウ編気になります (2022年3月21日 5時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年11月15日 17時
