お揃い ページ29
んﾞんﾞ
…で、ずっと空を飛んでいたじいちゃんは初めて自由になれたと感じたんだと思う。
途中羽休めをしながら俺達の生まれ故郷…東の海まで逃げてきたんだ。
そして俺達が育ったあの島でじいちゃんは根を下ろしてばあちゃんと結婚して母さんができて…それから母さんが結婚して俺達2人ができたってワケだ。
あと俺達の眼ってじいちゃん譲りらしい、でじいちゃんが死んじゃったあと、また分家が"悪魔の実"を探してくれて俺達家族の所に来てたんだって。
父さんが保管してたみたいで、元々は俺が受け継ぐ予定…だったんだけど
あの事件のせいで結果的にスザクが継ぐことになって今に至る、って感じだな。
…
……
｢…って、事なんだけど。わかった？｣
『まぁ…何となく…』
簡単な説明のおかげで何となくわかった気がした、何となく。
『つまり…俺が狙われる理由はあの戦争に出た事で、探してた能力が見つかって…海軍が俺を捕らえて昔と同じ事をさせようとしてる…とか？』
｢まあその可能性も無くはないな｣
成程、それで生け捕りのみ…まあ、捕らえられた所でどう頼まれても治しやしないが
｢けど割と今の状態でもよかったかもしれないな、スザクの方が鳥の姿になった時めっっっちゃ綺麗だし｣
『照れる事言わないで…』
｢あはは、ごめんごめん｣
急に話が脱線するのも如何なものか
話の整理はまた後で考える事にして、少し長めの吐息を漏らす。
すると、兄さんが左腕に触れ、そっと撫でた。
｢…痛い？｣
『…ううん、平気。もう動かせるし問題もないんだけど…念の為糸はもう暫くそのままにしようかなって』
実の所糸は取ってもいいのだが、自分で取るよりも医者である長刀に取って貰う方が良い気がして放置している状態
服の上から腕を擦る手の温度が伝わってくる。
あまり刺激を与えない、優しい触れ方。
『…兄さんみたいな傷痕ができちゃった。場所は違うけど…お揃いだね、兄さん』
｢…あんまり嬉しくないなぁ、そのお揃い。ジョーカーの野郎…俺の大事な妹に傷作りやがって…あー今すぐ殺しに行きてェ…｣
『もう無理だよ兄さん。海軍が捕らえてるんだから』
｢わかってるよ、言ってみただけ｣
心配が過ぎるのもあれだけど…まあ、これが兄さんらしいし、心配してくれてるのは素直に嬉しい。
…けど、これ以上体に残る傷を作らない方が良さそうだ。
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ツバメ - 頑張って下さい楽しみにしてます (2022年4月21日 12時) (
レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、2度目のコメントありがとうございます。頭足らずでちょっと理解が及ばないのですが続きをご所望という事ですね？申し訳ありません、前にも言いましたが執筆中でして…首を長くしてお待ちください。 (2022年4月20日 23時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何度見ても面白いです この続きに似た別の作品とその作品名はもうあるのですか！？ (2022年4月20日 19時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - ツバメさん» ツバメさん、コメントありがとうございます。申し訳ありません、ただ今キリのいい所まで執筆中でして…公開までもう暫く首を長くしてお待ち頂ければ幸いです…。 (2022年3月21日 17時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 話が面白すぎてもっと続きが見たいです 恋愛に関して疎い彼女マルコとどうくっつのかや麦わらとローとゾウ編気になります (2022年3月21日 5時) (レス) @page45 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず招き猫 | 作成日時：2021年11月15日 17時
