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Zの一番長い日 3 ページ6






ズガァンッ!!


瓦礫が木っ端微塵にされる音。


ひゃー地上の人ごめんなさい、ブラッドブリード相手にはこれくらいやんないとだめって気がしたの。


ただ手応えはものすごくうっすい。


バディに地上に降ろしてもらう。


そしたらもう片方の半身欠損の布を纏ったヒトがこっちに近付いてきた。


「キシャアシャアシャアシャ!!」


『え、何?何て?!』


「キシャシャシャシャア!」


『待って待ってごめんなさい、何言ってんのか全く分かんない!つか罵倒されてるこれ?!』


なんてこったい、マジで何言ってんのか全ッッ然分からん。


もしかしてこれ邪魔すんなとか言われてる?そんなあ、一応上からの指示なんすから文句なら上に言って?


ドガァァンッ!!


『あ?…チッ、くたばっとけよクソッタレ』


「キシャアシャア」


『マジそれな的な事言った?』


グッ


親指立てたからイエスか、だよねー。


『…じゃあもう一発二発ぶちかますか』


「シャアシャ」


『サポートに回れってですか?じゃあ邪魔しない程度に頑張ります』


雰囲気でそう言うと血で作られたであろう手でグシャリと頭を撫でられた。


え、優しさぶっきらぼう。


それから布を纏ったヒトは飛んでいってまた半身欠損のブラッドブリードと戦い始めた。


俺はその間空中を飛び交う車やりポリスーツをバディで掴んでは安全な所に置いていった。


時々邪魔するかの如くバディで叩いたりしてるけどね。


「A!」


『あ、お疲れさまっす。絶賛交戦中ですよ』


「君なあ…!」


「ちょっとスティーブン先生、Aっちの説教なら後にしてくれない?まずはあっちでしょ」


K・Kさんは絶賛交戦中の方を指差す。


「で、どっちなの。アンタ半身欠損って言ったわよね」


「いやでもこの街において見かけで判断するのもどうかと思うんだよ、K・K」


『シャアシャア言ってない方がブラッドブリードです』


「「要はどっちだ(なの)?」」


『ハイ布纏ってない方が敵になりマース』


そしたら2人して飛び出して行って攻撃仕掛けるとか。


早い。容赦ない。


そりゃそうか。ブラッドブリードだもの。


そしたらどーよ、布纏ったヒトが勢いよく俺の横通り過ぎていくんだもん。


『え?』


通り過ぎてった?どこ行くの?


『ちょ、布被ったヒトー!どこ行くのー!!』


「ぎゃあああああ!!!」


そして何でザップさん追いかけてんの?


「カンベンして下さい師匠オオオ!!」

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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2020年5月24日 0時

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