【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode28 ページ29

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仕事もできて、家事もできて、頭も良くて、常に余裕がある。
彼氏はホストなのに、俺の事を信用してくれる。
Aちゃんはいろんな意味で″強い″と思う。


だけど、本当にたまに。ごくたまに。
そんなAちゃんでも、すごく弱くなる時がある。










『ふっ、わく…起きてぇ…おねがっ･･･ふわくっ…』



「ん……、なにぃ…？」










今日がその日だった。
今日も仕事で遅くなって、日付が変わるギリギリの時間にようやく寝付けた俺は、その数時間後に目を覚ますことになった。
うっすら目を開けると、視界いっぱいに広がるAちゃんの顔。









『はぁっ、っ…ん、はぁ…』



「…っ、A！？」









ぼんやりしていた視界がだんだんくっきりしてくる。
少し寝ぼけていた俺も、Aちゃんの目から零れる涙と荒い呼吸で、すぐに目を覚まして慌てて体を起こした。


は、は、と小刻みに息を吸い込むAちゃんは、さっきからずっと苦しそうだ。









「Aちゃん？どした？苦しい…？」



『はぁ、は、っ、』









肩を抱いて、優しく背中をさすったりしたけど、一向に良くならない。
話すこともままならないほど、呼吸が乱れてた。


これ、何て言うんや。過呼吸ってやつ？
どうしたらいいか分からん。
でも放っておくことなんて到底できない。


俺が慌てんのが一番ダメだ。
そう思って、Aちゃんの様子を見ながら、とりあえず近くのスマホに「過呼吸 対処法」と検索をかけた。









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