東卍の姫が悪女らしいので何とかしたい。【東京リベンジャーズ】

44、日常 ページ44

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『お兄ちゃんも千冬もありがとね』










集会の帰り道。


夕暮れに紅く染まった道を3人並んで歩く。











「あ？今日は珍しく素直じゃねぇか」



「熱でもあるんスかね」



『ちょっと！』










そう私をからかう2人だけれど、嫌な気はしなかった。


マイキーくんとは違った「好き」


千冬も本当の家族みたいに大切な私の理解者。










『私も2人が困ってたら助けるから』



「妹の力を借りるような俺じゃねぇよ」



『この前バットで殴られそうになってたじゃん』



「俺1人でもなんとかなったわ」



『お兄ちゃんのそのバカすぎる頭なら、叩いてもらった方が良かったかもね』



「A…後で覚えとけよ」











こうやってお兄ちゃんと言い合いになっちゃうのも割と好き。


それを千冬があたふたしながら見てるのも、おかしくて笑ってしまう。


不器用な所もあるけれど、誰よりも優しくて強くて。


お兄ちゃんは私の憧れだ。


こんなこと本人には言ってやんないけど。











「あ、俺困ったことあったわ」



『何』



「千冬に借りた漫画にお茶零した。何とかしろA」



「嘘でしょ場地さん…あれって俺が最近ハマってるヤツじゃないですか！！」



『それなら大丈夫だよ。千冬に少女漫画卒業させるいい機会じゃん』



「それもそうだな」



「A！俺、今すっげぇ困ってるから、俺の貸してた漫画全く同じの買ってきて」



『無理』



「数分前に言ってたことは何だったんだよ！」



『忘れた〜』











少し戻りつつあるいつもの日常。


この2人とバカやってる時間は悪くない。













『あ、マイキーくんからメールきた』









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