30、敵が増えた ページ30
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『…何度も言った通りです。噂は嘘だし、エルさんには何もやってない。』
「俺もそう思う。エルには悪いけど、Aちゃんを信じるよ」
「俺も」
『ありがとうございます。』
集会にて集められた私が、毅然と言い放つ。
私が一言そう言えば、頷いてくれる人がいる。
私はもう逃げないから。
壱番隊の人と、連絡先の手紙を捨てられたという件で話した人。
私には味方がいる。
「皆騙されてるんだよ!何で私じゃなくて突然現れたAちゃんを信じるの!」
エルさんも負けじとそう言う。
共感する人はいるが、私の味方の方が多そうだ。
マイキーくんとドラケンくんは微妙な顔を浮かべているから、きっと迷っているんだろうな。
ゆっくりでいいけど、いつかは絶対完全に誤解を解く。
このままいけば、そうなる未来も近そうだ。
…そんな時だった。
「エルの言う通りだ。お前らもエルを信じろよ。」
『え…』
境内にそんな声が響いた。
飛んでいたヤジが一気に静まり、皆の視線がそちらへ向く。
「俺も最初は騙されてたわ。場地の妹だからって油断してたけど、昨日の光景見せられて目が覚めた。」
『な、んで…』
「アイツの頬真っ赤に腫れてた。
だから俺はお前を信じねェよ、Aちゃん。」
口の中がカラカラに乾いて、声が出ない。
さっきまで私の味方をしてくれていた弐番隊のみんなの顔が険しくなった。
たくさんの目に睨まれる。
当然だ、隊長がそんな風に言うのだから。
『三ツ谷くん…何で…』
あの日、信じると笑ってくれた彼の姿はいなくて。
恐ろしいほどこちらを冷たい目で見る三ツ谷くんと目が合った。
何で皆気付かないの…。
エルさんが私をバカにして笑っていることに。
三ツ谷くんに裏切られた___
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ミャウン⭐️ - 美人羨ま〜 (2022年4月4日 12時) (レス) @page18 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 作者の好きが集結した作者好みの夢主ちゃんです!まさに!笑 コメントありがとうございます!! (2021年11月23日 12時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
橋に生息する桃 - 夢主ちゃんカッケーっすね。もうカッケーとしか言えんです。 (2021年11月23日 12時) (レス) @page36 id: aad490b727 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 一匹の虎さん» コメントありがとうございます!悪女をこてんぱんにできる作戦があるなら、ぜひとも遭遇してみたいものですね!笑 (2021年11月13日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - カルナさん» 本当に申し訳ないんですけど、作者はアニメ勢な上作品の結末はある程度考えてあるので難しいです…。本当にごめんなさい!またいつか天竺メインのも書いてみたいです!笑コメントありがとうございました! (2021年11月13日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2021年9月23日 12時