狂った先生 ra ページ15
「お前ら〜！！」
人がいない校舎で、大きな声が響く。もう辺りは薄暗い。怒られるのも無理はない。この先生に一度帰るよう私たちは注意を受けている。
猿山らだ男先生＿＿。
悲鳴が聞こえ、校舎に戻ってきた私たちに飼育小屋で餌を与えるように言ってきたのだが。
そこには虚無しかなく、動物なんて居なかった。
最初から先生の事は不気味で何を考えているかわからない人だと思っていた。
どんな時でも目は死んでいるし、乾いた笑顔をよく貼り付けているから…私は苦手だ。
そんな先生に、現在進行形で追われているわけで。
屋上に向かう途中に見つかった私たちは焦って蜘蛛の子を散らすように散り散りになった。
その結果、先生は私を追ってきて。
体育の先生だから、私の50メートル走のタイムも承知の上で私を狙ったのだろう。
運動音痴の私はあっという間に捕まり、近くの教室に突きとばされた。
「帰れって言ったよなぁ？俺は」
狂気じみた先生の右手には鎌がある。
今からソレで私は殺されるのかな。
母の形見のロケットペンダントを握り締めながら、後ずさる。
「先生っ……ごめんなさ＿＿」
「……」
私の父を彷彿させるその光の無い目で、先生は距離を縮めてくる。
右手に持たれた鎌が振り下ろされるかと思えば、先生は鎌を教卓の上に静かに置いた。
「せんせ……？」
「俺はずっと前からなぁ…Aの事気にかけてたんだ」
先生はそう言って屈み、私と目線が合うようにする。
「ずっと好きだった。大好きだった。殺したいくらいにな。その憧れのAが今目の前にいるんだから……もっと愉しまなきゃなぁ？」
信じられない力で押し倒される。窓から入る光が、先生を輝かせていた。
首に掛けてある笛が、ゆらゆら揺れる。
先生は恍惚な笑みを浮かべながら、ゆっくりと顔の距離を狭めてきた。
＿＿どこか、辛そうだった。
＿＿＿＿＿＿
設定は何一つ考えてません
呪鬼2、楽しみですね！
猿山らだ男すこ。
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できるニート(プロフ) - 真由さん» ホントですか！そのコメントだけでも励みになります！更新頑張ります (2020年12月25日 12時) (
レス) id: ffbcb8a332 (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 初コメ失礼します...！最新話が鬼っほど大好きです...解釈一致が凄いです...ありがとうございます...！！！ (2020年12月25日 11時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年9月1日 14時
