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「つまらんなぁ。もっとリアクションしてもいいんやで？」
「最初から分かりきっていたことだから」
冷たく言い返せば面白くないとでも言いたげな表情でゾムは見てきた。
…あの時と全く変わってないな、ゾムは。
ゾムとの共闘が走馬灯のように浮かんでぼんやりと消えていった。あれは過去の事だ。忘れなきゃ。
軽く息を吸ってゾムを見れば、また八重歯を見せて笑っている。なんであんな余裕なんだろう。
段々とイライラが募ってきたが、冷静さを欠けたら終わりだ。気付いた時には首と胴体が離れているだろう。
ゾムと距離をとれば、ゾムも距離を縮めてくる。お互いに牽制しながら、目は逸らさない。
「……なぁ。A」
「…何」
「俺、あん時からAの事、好きだったんやで…」
そう語り始めたゾムは、哀愁漂う雰囲気を醸し出していた。
「まぁ、一目惚れって奴や。だからAは殺したくないんよ」
「…そうやって幾度も殺してきたんじゃないの？」
「ちゃう。こればかりは本当や」
ゾムはそう言っていきなり距離を詰めてきた。反応に遅れた私は、ぬかるんだ地面に足をとられて思うように動く事が出来ない。
それを見計らいゾムは腰に手を回してきつく抱きしめてきた。
首元に顔を埋められた。ゾムの濡れた髪が頬や首に蔓のようにまとわりつく。
「……俺の国、来てくれへん？」
「……ゾム」
「…ん？」
悲しそうな目でこちらを見るゾムの頭をポンと撫でてやった。予想外だったのか、ゾムは唖然とした顔で私の行動を大人しく受け入れている。
「……私が押しに弱いの、知ってやってるでしょ」
「＿＿＿おん！」
とびきりの笑顔で頷くゾムに、私は思わずため息をついた。ここまでハッキリと肯定されても困る。
「A、こっちに来てくれるん？！」
「仕方なく、だけどね。まだ人生楽しみたいし、ゾムとなら…これからが楽しくなりそう」
「なりそう、じゃなくてなるんやで」
ゾムはそう言って頬に手を伸ばす。大きくて逞しいゾムの手が、そっと頬を撫でた。
「これから宜しゅうな、A」
軽く口づけをして、ゾムの手をぎゅっと握りしめる。初めてのキスは雨の味がした。
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未来(プロフ) - 初めましてぴくんとグルなんちゃらに性癖ぶち抜かれました (2019年5月22日 23時) (
レス) id: a2cb6e73c5 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん(プロフ) - クズ先生好きなんじゃあ.....(^q^) (2019年5月9日 20時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - すっごい面白いです！どの話も凝ってて読んでて楽しかったです！リクエストしていいですか？今までにないくらいのクズっぷり発揮してる大先生が見たいです！地雷に触れるなら嫉妬しょっぴくん可愛かったんで嫉妬大丈夫お願いします！ (2019年5月9日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - エミさんの話めちゃくちゃ良かったです！その文才分けて欲しいですwまたまたリクエストになるんですが嫉妬ショッピ君とキス魔ロボロをお願いしたいです！ (2019年5月6日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - リクエストに答えていたたぎありがとうございます！連続リクエストになりますが夢主を慰めるエミさんをお願いいたします！ (2019年5月5日 23時) (レス) id: cf5e9d323f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2019年5月3日 21時
