俺に関わってくれた人へ。

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side Akito





赤「あかんわ、めっちゃバクバクしとる」


橙「大丈夫やって、自己採点はよかったんやろ？」






そんなこんなで迎えた結果発表の日。


わんさかいる受験生の中に、大毅が消えていった。





俺ら親は、背伸びしながら見守る。







『あった！！！』


『…なかった』





そんな声があちらこちらから聞こえてきて

良くも悪くも緊張が走る。





赤「…オトン」


橙「…なかったん？」


赤「……。」


橙「そっか」


赤「ふはっ、ありましたぁ！！！」


橙「なんやねん(笑)よかったなぁ」






素直に教えてくれればええのに、なんて思いながら

思わず大毅を抱きしめた。





赤「ちょ、はずいわ」





なんて言いながらも、大毅の顔はすごく安心しとった。

やっと心から笑えとる感じ。





赤「オトン、ありがとう」


橙「俺はなんもしてないで。大毅が頑張ったからや」





すぐにトモにも報告。


電話の向こうで喜ぶトモと、なになに？という望の声。



トモが伝えると、うおおおおなんて。(笑)





橙「よし、今日は宴やな〜」


赤「ほんまに？え、何食おう？？」






その時はまだ、将来の夢を教えてくれてへんかってんけど


大毅の夢に一歩近づいた。





そう確信した日やった。








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