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side Akito
紫「照史、ちょっと、ええか。」
橙「…うん」
子供たち3人で話が盛り上がってきた頃、濱ちゃんがこそっと俺を外に呼び出した。
ちょっと行ってくんな、と声をかけて、濱ちゃんのあとに続いて外に出る。
紫「あのさ、流星のこと、やねんけど」
橙「…流星?」
俺に向き直って、真剣な眼差しで、話を切り出した。
紫「淳太が、ええよって言うたから、話すな。
流星、訳あって、施設出身やねん。で、たまに施設の人が、お見舞いに来んねん。」
今思えば、流星にお見舞いが来た時、先生かなあと思ってんけど、確か、"村上さん"とか、"横山さん"とか言うててんな。
紫「それで、流星には、看取ってくれる"家族"が、おらんねん。」
橙「看取る…、え?」
紫「おん、もう、いつその時が来るか……」
なんやろ、あの感情は、経験した人しか分からんやろうな。
ショックというか、驚きというか、よく分からん感情。
紫「本人も、理解しとる。この病室を選んだのも、流星や。
やから、な?最期、大毅と、一緒におってやってや。」
橙「…わかった」
紫「ちょっ、泣かんといて、俺も我慢してんねん。流星が泣いてへんのに、俺らが泣いてどないすんねん。」
濱ちゃん、あんなに頼りなさそうなのに、ほんまはめちゃくちゃ強い人やねんな。
今を一生懸命に生きとる流星のためにも、笑顔でいることを、誓った。
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ジャス民 - ありがとうございます。 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - みよかさん» 完成したら公開します。もう少しお待ちください…! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1fb8f5bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - ジャス民さん» 完成したら公開します。もうしばらくお待ちください…! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1fb8f5bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
みよか(プロフ) - パスワード教えて欲しいです…。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1195a536f1 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民 - パスワード教えてください。お願いします。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりりんご | 作成日時:2019年5月3日 22時