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side Akito
次の日、大毅の所に行く前に、流星がおるというICUに向かった。
そこには、酸素マスク、カテーテル、点滴、心電図…と沢山の管に繋がれた流星。
橙「流星…」
青「…よっ、」
曇った酸素マスクの下に、右の口角が上がる笑顔が見えた。
橙「調子は、どうや」
青「いつもの、発作、やで。大毅、びっくり、させてもうたな、」
ゆっくりではあるが、はっきりとした口調で、
ほんまに、流星は強いんやな。と確信できた。
青「照史くん、大毅に、俺は、別に、そんなすぐ、死なねぇよ、って、伝えて、」
橙「おう、わかった」
"そんなすぐ"
その言葉が気になってんけど、淳太くんによったら、安定したら、元の病室に戻れるって事やったから、少し安心した。
((ガラガラッ
橙「だーいk…」
赤「しーーっ」
大毅の病室に行くと、和也くんのベッドの横に座っとる大毅。
そして、ベッドの上には、ぐっすり眠る和也くんがおった。
赤「昨日の検査で、疲れてもうたみたい」
橙「そっか、…てか、大毅は?落ち着いた?」
赤「…おん、さっき、濱ちゃんがさ、流星、戻ってこれるって。」
橙「そうか、よかったな。」
和也くんの小さい身体をトントンする大毅の手は、だいぶ細くて、白いねんけど、いつになく強くて、頼もしく感じた。
これが、長男の強さやってか。
赤「オトン、明日さ…」
橙「ん?」
赤「やっぱ、なんもない。」
橙「…怖いんか?」
その次の日は、1回目の抗がん剤治療の結果を調べる検査やってん。痛いやつ。
それより怖いのはさ
赤「俺の、ガン、良くなっとるかな」
治療の効果やねんな。
あんだけ辛い副作用を乗りきって、これで良くなってへんかったら、たまったもんやない。
完治、とはいかなくても、良くなっとることが、それだけが願い。
橙「大毅さー、治ったら、なにしたい?」
赤「えっ、」
大丈夫。なんて保証どこにもないし、俺にはそう言える予知能力なんてない。
やから、せめて前向きに。
それが、この時の目標やった。
橙「久しぶりに、家族旅行とかええなー」
赤「俺さ、ハワイ、行きたい。(笑)」
橙「ハワイかー、休み取らななぁ(笑)」
俺に出来ることは、大毅を笑顔にすることくらい。
ただただ、笑顔にすることで、必死やった。
***
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ジャス民 - ありがとうございます。 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - みよかさん» 完成したら公開します。もう少しお待ちください…! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1fb8f5bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - ジャス民さん» 完成したら公開します。もうしばらくお待ちください…! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1fb8f5bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
みよか(プロフ) - パスワード教えて欲しいです…。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1195a536f1 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民 - パスワード教えてください。お願いします。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりりんご | 作成日時:2019年5月3日 22時