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side.M
部活が終わって和と更衣室に向かう。
汗だくのユニフォームを脱ぎ捨てサッと身体を拭いて制服に着替える。
「相葉くんは？もう終わってんの？」
「さっき体育館覗いた時はもう片付けてましたよ」
首からタオルを引っ提げて風呂上がりかのように火照った顔をしている和は先輩が使っていたユニフォームをまとめる。
俺ら一年の中で大抵の雑用は当番制にして回している。ユニフォームをまとめて洗濯するマネージャーに預けたり、飲み物や備品の管理。
言い出したらキリがないくらい。
「さ、そろそろ行きますか。相葉さんと合流しないといけないし」
部員全員のユニフォームを入れた籠をマネージャーに託して鞄を手に取り俺を見る。
そう、今日は皆んな揃って大野さんと翔さんの家に行く事になっている。
部活終わりの相葉さんと、近くのファミレスで時間を潰していた翔さんと風間くんと合流する。
「お疲れ、相葉さん」
「ニノもお疲れ。どう？一年にしてレギュラーのお二人は」
「まぁ、レギュラーって言っても一年ですから練習終わりは雑用ですよ」
「ははっ、そりゃお疲れだ」
「で、松潤は？」
俺は…和に追いつく為にっていうか、和が先にレギュラー入りした事が大きくて。毎日死ぬ気で練習して何とかレギュラーになる事が叶った。
「毎日楽しいよ。でも、先輩も和も俺なんかよりずっと上手いから自主練しないとなぁ」
「凄いじゃん、潤。次の試合、俺も見に行こっかなぁ。ねぇ雅紀？」
「そうだよ！皆んなで行こうよ」
試合はまだ先の話なのに、翔さんが来てくれると言ってくれた事が嬉しくて堪らない。
もう以前までの様な気持ちは少ないけど、やっぱり俺の中で翔さんはカッコよくて憧れの存在だ。
横を歩く翔さんをチラッと見る。その視線に気付いた翔さんが「ん？」と優しい目を俺に向ける。それだけでも顔が紅くなりそうで何でもないと首を振る。
「潤くんってばホントに翔ちゃんにベタ惚れ何だから」
「ちょ何言って」
和の声にビックリして思わず隣の翔さんを見たが、風間くんと話していたので気付いている様子はなかった。
「一途なのはいい事じゃんか」
「まぁ相葉さんには無理でしょうね」
「俺だってねぇニノちゃん。やる時はやるんだから」
「えー相葉さんが？想像出来ないわ」
「コラっ」
相葉さんが肩を叩いた事で、いつものじゃれあいが始まった。
そんな二人を見ている事も俺の青春の一部何だろうなぁ、何て思いにふける。
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年3月8日 20時
