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23 俺たちの迷い。 ページ24

side.N


昨日の夜から降り出した雨は朝になっても止む気配はない。


大雨とまではいかないがまだザーザーと音がする外は視界が悪い。


昨日、相葉さんが浮かない顔をしている事に気付いていたのは恐らく俺だけだと思う。


何となく、、


何も知らない普段の俺ならそう流していたかもしれない。


でも偶然とはいえ、相葉さんのプロ入りの話は俺の耳に入って来た。


たまたま、教授の部屋に行こうと校舎内を歩いている時だった。


階段の隅で相葉さんと俺が共通して取っているゼミの准教授とバスケ部の担当コーチが話していた。


最初はまさか相葉さんの話をしているなんて思わなかった。


でも、准教授は俺を見るなり手招きして呼び止めた。



相葉さんにプロ入りの話が出ていること。


でも相葉さんはそれを断ったこと。


一から詳しく、何から何まで詳しく俺に教えた。


でもその魂胆は見え見えだった。



「俺に説得しろと?」


「あぁ、話が早くて助かるよ」


准教授と並んで俺に頭を下げる担当コーチに何とも複雑な気持ちになった。


バスケを始めたばかりの中学の頃には思いもしなかった。


まさか本当にプロへの道が開けるなんて。


きっとあの頃のままの相葉さんと俺ならこんなに迷うことも無くその道に進んでいるはずだ。


「最終的にプロ入りするかどうかは相葉さんが決めることです。でも話だけはしてみます」


でも翔ちゃんに出会って、相葉さんは、俺は変わった。


俺達の頑張りなんて所詮しれてる、と。


俺よりも頑張っている人は世の中には沢山いる。


翔ちゃんは俺たちに諦めるなと、そう何度も言った。




きっと翔ちゃんは相葉さんがプロ入りすると知ったら喜ぶだろう。


それが昔から相葉さんの夢だと、相葉さん自身は翔ちゃんに語ることはなかったが、きっと翔ちゃんなら知っているはずだ。


でも翔ちゃんの心の声は、その喜びに消されてしまうんじゃないか。


俺も相葉さんもそれが怖くて直ぐに答えを出せずにいる。



__怖い、寂しい……



って、本当は震えているんじゃないかって。



『ちゃんと、帰ってくる?』



その証拠に今も心の声はその形を変えて俺達の前にあるのだから。




「雅紀も色々、思うことがあんだろ」


潤くんも俺も相葉さんも考えてることは皆んな、同じだ。


「えぇ」


「でも俺は本気で話すことも必要だと思うけどな」


ただ、逃げてばかりもいられないのも現実だ。

24 隣に居る貴方。→←22 心の声に耳を。



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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (5月26日 12時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未翔 | 作成日時:2019年5月19日 21時

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