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22 心の声に耳を。 ページ23

side.M


バイト終わり、スマホを開けばグループメールに新着メッセージの文字を見つける。

開ければ、大野さんから動画と写真が送られてきていた。

そのどちらも翔さんなのだが、動画を再生した瞬間に大野さんのドアップになる。


相変わらず、スマホを使いこなせていないようだけど、翔さんが満面の笑みで空を指差しているのを見たらそんな事、家に帰る頃には忘れていた。



「もうすぐ梅雨の時期だっていうのに、今日はいい天気だったね」


「うん。ホントにいい天気だった」


「明日も晴れるといいね、翔ちゃん」


夜ご飯も話題はやっぱり今日のあの話で。


大野さんも翔さんが笑っているのを見ては嬉しそうにしているから俺たち三人も顔を見合わせて頷いた。


でも、そんな中、梅雨の兆しは突然にしてやってきた。


夜遅くからザーザーと降り頻る雨。

朝になっても止む気配はなさそうだ。


__今日は買い物、行けないね…


雨の日だと当然のように翔さんはショックを受ける。


そして、翔さんが笑っていないこの家の空気では誰一人として笑わない。


ただこの季節が堪らなく嫌いだ。


年中、寒さは襲ってくるくせに雨まで降らすなんて。



ある時から翔さんはずっと心に穴が空いている。


俺には埋められないであろう、大きな穴だ。



あの時、誰一人として大野さんを責める奴は俺らの中にはいなかった。


ただ一人、

大野さん自身を除いては。



『ごめんな、翔くん』


何度もごめん翔くん、と謝る大野さんは本当に心がなくなってしまったと思う程に弱っていた。


そして翔さんもそんな大野さんに気付いていた。


だから、、


『ちゃんと、帰ってくる?』


その言葉で全てを片付けてしまった。



「潤くん」


「ん?」


いつも通り朝ご飯の準備をしていると和からちょっと、と手招きされる。


何かあった?と聞けば耳を貸してと。


小さい声で、相葉さんが……と言った。


「潤くん、どう思います?」


「でもそれって、俺達がどうこうって言うより、雅紀がどうしたいかだろ?」


和は俺の意見に頷きながらも納得はいっていない様子だ。


「プロになって欲しいか、、雅紀に」


「相葉さんの気持ちはよく分かるんです。試合の度に翔ちゃんが応援メッセージ出てたでしょ?」


「あぁ、出てたな。それに今でも」


「えぇ。きっと迷ってるんだと思います。自分の夢と翔ちゃんの願い。それから、翔ちゃんの心の声に」



雅紀も翔さんの心の声を求めている。

23 俺たちの迷い。→←21 制限と自由は。



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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (5月26日 12時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未翔 | 作成日時:2019年5月19日 21時

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