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19 貴方の本音は。 ページ19

side.M


キッチンに入り、皿に盛り付けていると翔さんと大野さんが降りてくるのが見えた。


「翔さん、雅紀は?」


翔さんはハッとした顔をして、また階段を駆け上がっていった。


そのまま階段を降りて来た大野さんはテーブルに着くと俺の方を見てふわりと微笑む。


出会った当初は何の微笑みだろう、とか色々考えていたが今となってはただ目を合わせて笑っているだけだと気付く。


そう気付くまでに3ヶ月はかかったかな。


「ご飯入れるわ」


「よろしく」


端的な言葉で済むのも大野さんらしい会話だ。


「潤くーん。俺は白ご飯は大丈夫ですから」


2階から和の声が飛んで来て大野さんと2人目を合わせる。


「ちゃんと白飯も食わねぇと栄養バランスがおかしくなるって松潤に怒られっぞ」


俺としては大野さんに怒って欲しいんですけど、優しい大野さんに言っても無駄か。


「和、今日は良いけど明日はちゃんと食べろよ?」


「分かってます」


「ホントに分かってんのかね?ニノちゃんは」


全くの同意見が聞こえたかと思えば翔さんと雅紀が降りてきていた。


「相葉さんには言われたくありません」


「俺は白ご飯も食べてますけど?」


膨れっ面な和にも雅紀は手馴れた様子で弄ることをやめない。


「ニノってば、ちゃんと食べなよーー」


「もぅ…相バカのクセに」


いつもと真逆なこの展開に俺も翔さんも大野さんも笑いが止まらない。


「たまには雅紀の言うことも聞いときな」


「ちょっと大ちゃん!たまにはってどういう事?」


「まぁまぁ、余り気にしないでさ」



この平和な4人を俺は何も言わずに見守る。


俺が出会ったばかりの頃はこんな未来が待っているなんて思いもしなかった。


あの頃はただ苦しくて、辛くて。


そんな姿を幾度となく見てきた俺はこの道を選んだ。


「潤、その火強いんじゃない?」


「あっ、ありがとう」


慌てて火を止めても心配口調の翔さんは止まらない。


「ボッーとして…何かあった?」


「いや、ホントに何もな」


俺が言い終わる前に顔が強ばって途端に何も言えなくなる。


「正直に話な」


こういう時の翔さんには誰一人として逆らうことは出来なくて、俺なんてもっての外だ。


「今が、この時間が幸せだなって、そう思ってたの」


正直にそう話せば、ほっとした様な表情になり


「潤がそう思ってくれててよかった」


悲しみが混じっているとは思えなかった。


本当の翔さんの気持ちを覗けた気がした。

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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (5月26日 12時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未翔 | 作成日時:2019年5月19日 21時

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