13 似たもの同士。 ページ13
side.N
「なんて顔してんのよ」
「でも…」
さっきから自分の家の前でウロウロ、モゾモゾしてる相葉さんの顔は完全に死んでる。
あれ程、大丈夫だと言っても不安らしい。
まぁ気持ちが分からないこともないから、俺も見守るしかないんだけど…
「相葉さんにしか出来ないこと、するんでしょ？」
「そう！そうなんだけどさ……」
あぁ、焦れったいっていうかムカつくっていうか。
「とにかく、家に入れ」
幾ら4月とはいえ、いつまでもここに居たら寒いっての。
俺に押される形で渋々入る相葉さん。
相葉さんがリビングの扉を開ける前に、その扉が開く。
「しょ、しょーちゃん！」
相葉さんは面白いぐらい驚いてて、まぁ後ろにいる俺も驚いてるんですけど。
「うわっ、雅紀！」
まぁ扉を開けた張本人も驚いてて。
その声を聞いてリビングに居たはずの大野さんと潤くんも飛び出て来て…
取り敢えず、リビングに入って、どうしようもない人と翔ちゃんを大野さんに預ける。
俺はといえばキッチンに立っている潤くんの傍に行った。
「へぇーそれで雅紀はずっーとウジウジしてたんだ？」
「もう、見ててこっちがイライラしてきちゃいましたよ」
「まぁ、こっちも相当だったけどな」
潤くんの話によると翔ちゃんも珍しく落ち着きがなかったみたい。
「幾ら俺と大野さんが大丈夫だって言っても雅紀に悪いことしたって聞かないんだよ、翔さん」
「そういう意味じゃ二人共全くそっくりですね」
「確かにな」
翔ちゃんも相葉さんと同様、悩んでいる。
「で、玄関の開く音が聞こえた瞬間走ってくもんだからビックリしたわ」
翔ちゃんらしいなぁって言いながら、潤くんと2人してリビングの奥を見れば、
大野さんを前に二人して抱き合ってる。
「雅紀のやつ、後で大野さんに殺されても知らねぇぞ」
「大野さんの前で抱き着くなんて馬鹿の塊なんでしょ」
俺と潤くんは心から相葉さんの無事を祈った。
まぁ、大丈夫だとは思うけど。
大野さんも怒っているというより嬉しそうな顔してますから。
「でもいい加減止めさせないと大野さんも可哀想だし、料理作んの手伝って、和」
「はいはい」
「ちょっと、そこのオジサン達も手伝ってくださーい」
「「「オジサンじゃないって！」」」
さっきまで甘い空気垂れ流してたのはどこの誰でしたっけ？
「和、いいからこれ持ってて」
「ほーい」
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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年5月26日 12時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (2019年5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2019年5月19日 21時
