2 俺たちの関係。 ページ2
side.M
雅紀が出て行って暫くはのんびりとテレビを見ていた。
この時間はどこのチャンネルもニュース番組が多い。
俺も学生だし見なきゃなとは思ってるんだけどな。
翔さんに言ったら怒られるんだよな。
ニュースは俺達が知らない事を沢山伝えてくれるって、だから潤もちゃんと意識して見とけよって。
翔さんは社会の情勢など興味の幅は広くて、今も新聞を毎日読んでいる。
「おはようございます、潤くん」
ふと翔さんのことを考えていたら後ろから和の声が聞こえる。
「おはよう。相変わらず、すげぇ寝癖だな」
和らしいっちゃらしいんだけど、口に出さずにはいられないレベルなんだよな。
「また、スネ夫とでも？」
「まだ根に持ってんのかよ」
「別に、持ってませんけど…」
和が根に持っていると煩いのは、以前俺が和が今日より酷い寝癖で起きて来たもんだから、
スネ夫みたいだな、と言ったのを未だに根に持っているらしい。
テーブルに着いて辺りを見渡し、俺の顔を見る。
「雅紀ならもう行ったよ」
「そうですか」
どうせ大学行けば会うんだし、いいだろって思うのは俺だけか。
俺と雅紀だと校舎が結構離れてるんだけど、和は心理学部だから校舎も近いし、食堂でよく一緒に食べている。
「そろそろ起こさなくて良いんですか？あのご夫婦さん達は」
「まぁもう少ししたら起きて来るだろうし、翔さんはもう卒業したんだし」
「相変わらず、潤くんは翔ちゃんっ子なんだから」
これは和の口癖であり、いつもの事だから軽く受け流す。
ただ、その通りだっていうのもあるんだけど。
「にしてもオジサンは昼間でも寝てるんだから今寝なくてもいいでしょうに…」
まぁ、そこに関しては俺も何も言えないな。
和が朝ご飯を食べ終えたのと同時に俺も支度を始める。
「今日、潤くんバイトでしょ？」
「そう。だから夜、頼むな」
今日はバイトだから夜ご飯は和に頼むことになっている。
「分かってます」
和もバイトはしてるんだけど昼間や遅くても夕方には帰って来てもらえるようにシフトを組んでもらっている。
「メニューは翔ちゃんの様子見てから考えます。潤くんは何かリクエストあります？」
「いや、任せるよ。翔さんのこと、頼む」
「分かりました」
俺はテーブルの上に大野さんと翔さんに宛てて置き手紙を残して、和と一緒に家を出た。
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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年5月26日 12時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (2019年5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2019年5月19日 21時
