胃腸炎.A▼ ページ8
side.M
ドラマの撮影を終えて、楽屋に戻るとなぜか挙動不審になっているマネージャーがいた。
「なにしてんの？」
「いや、あのー」
「ん？なんかあった？」
いつになく慌てているマネージャーの姿に
不安を覚える。
いつもなら、俺が撮影から戻ったら忙しなく動き回っているというのに。今日のこの対応は絶対に何かあった証拠だ。
「明日の収録が延期になったとつい先程連絡がありまして」
携帯を片手に、俺に「連絡が遅くなってすみません」と申し訳なさそうに謝る彼。
この世界で働いていればよくあることだというのに、真面目すぎる彼は連絡が遅くなったことが気になっていたようだった。
て、そういえば……
「なぁ、明日の収録って相葉くんのやつじゃなかったっけ？」
「あぁ、はい。そうなんです」
「え、もしかして延期の理由は相葉くん絡みってこと？」
小さく頷くマネージャーに、なるほど、と言いつつ心の中には小さな不安が生まれた。
「で、どんな様子なの？」
「へ？」
「相葉くんだよ。体調不良なんでしょ？」
間抜けな声を上げたマネージャーは
未だにしっかりと携帯を握り締めている。
人一倍責任感の強い相葉くんがそう簡単に収録を延期するという判断を取るとは思えない。
考えられるとしたら体調不良だろう。
それも、ただの風邪ではない事は確かだ。
「胃腸炎だそうです」
そう告げた瞬間に、マネージャーの顔が何とも言えない表情になるのを見て、彼が何を考えているのか直ぐに分かった。
「止めても無駄だよ」
「でも、そうは言っても伝染ったら…」
「それも分かった上での話だよ」
「もう、松本さんの事はよく分かっているつもりですけど、今回限りですからね」
さすが付き合いが長いだけの事はある。何を言わずとも、俺が見舞いに行くことを見越しているというのだから。
「で、どこの病院？」
鞄を手に、楽屋を後にし車に乗り込む。
明日は幸い元々収録が入っていたので、ドラマの撮影はない。なので、このまま直ぐに病院に向かう心づもりでいた。
しかし、マネージャーの返答は予想外のものだった。
「相葉さんなら自宅ですよ。入院措置は取らずに自宅療養になさったそうです」
「自宅療養ってことは、そんなに酷くはないってことか。……よかった」
そう思っていたのに、この一時の安心は相葉くんの家に着くと同時に消滅することになるとは想定していなかった。
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嵐LOVE - こんばんは。こちらの方の更新も待ってます。 (2021年10月7日 21時) (
レス) id: a1f8b535b7 (このIDを非表示/違反報告)
嵐LOVE - リクエストです。リアル設定で相葉ちゃんが便秘になってしまうお話をお願いしたいです！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: ee46b7a234 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - はじめまして！楽しく読ませてもらっています😆潤くんが寝不足と過労で倒れてしまうお話が読んでみたいです！お時間があればよろしくお願いします🙇 (2021年9月25日 19時) (レス) id: 02c62ba3b2 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - あいさん» ご希望に添えていたのなら幸いです。いつもリクエストをして頂き、また読んで下さってありがとうございます！！ (2021年9月25日 13時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - かなさん» いえいえ、私の力不足というところもありまして。リクエスト通りに出来ず申し訳ありません🙇⋱ (2021年9月25日 13時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2021年9月21日 15時
