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side.A
吐き気や腹痛から逃れられるはずの眠りさえも奪われた俺は、気持ちよさそうに眠る松潤を起こさないように静かにリビングを出た。
「うぅ、はっ」
今日一日だけで何度こんな思いをするのだろう。苦しさから頬を伝う涙には気付かないふりをした。
どれくらいそうしていたのだろう。
松潤が俺の名前を呼ぶと同時に、
背中を優しく擦られる感覚があった。
そのまま落ち着くまで吐き出し、松潤に支えられながらリビングに戻った。
「薬は？」
「さっき飲んだんだけどね」
「そっか」
あまり効いていないけれど、
嘔吐や下痢は防衛反応だから仕方ないか。
「ね、お腹は？まだ痛い？」
「ん……さっきは痛かったんだけど」
「今はまし？」
「うん」
そう言うと、「じゃあ野菜スープでも作るよ」と言ってキッチンに入っていく松潤。
「やっぱ流石だね。
相葉くんの冷蔵庫はちゃんとしてるわ」
「なにそれ」
「この前、翔さんとこ行ったら飲み物しかなくてさ」
あー翔ちゃんらしい。
自分でも豪語してるからなぁ。〈俺の冷蔵庫には飲み物しか入ってない〉って。
キッチンに立つ彼をソファーに横になりながら見つめていると、何だか居たたまれない気持ちになった。
「ごめんね、こんな夜中に」
「明日は休みなんだから気にしないでよ」
「相変わらず、やさ潤だね」
「んなこと言ってないで寝れるなら寝ちゃいな」
「はーい」
美味しそうな匂いに包まれながら目を閉じた。
「相葉くん、出来たよ」
優しく肩を揺らされて体を起こすと、
目の前には美味しそうな野菜スープがあった。
「あ、野菜は入ってないけど、ちゃんとうまみは入ってるから安心して」
「え？」
「だってついさっきまで吐き気や下痢があったんなら、普通は絶食だよ。水分補給が精一杯だから。でも、スープぐらいなら大丈夫そうかなと思って」
松潤の優しい心遣いに目頭が熱くなる。
「やっぱり、やさ潤だ」
「またそれか。ほら、温かいうちにどうぞ」
やさ潤が作ってくれた優しい野菜スープ。
具材は入ってないけど。
気付けば、汗をかいていた。
この調子だと
明日には熱も引いているだろう。
「ほんと、ありがとね」
今度、しっかりお礼しよう。
自然薯を収穫してお土産に持っていこうか。
___fin.
嵐LOVE様。
リクエストありがとうございます！
ご期待に添えたかどうか分かりませんが、
精一杯書かせて頂きました。
___________
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嵐LOVE - こんばんは。こちらの方の更新も待ってます。 (2021年10月7日 21時) (
レス) id: a1f8b535b7 (このIDを非表示/違反報告)
嵐LOVE - リクエストです。リアル設定で相葉ちゃんが便秘になってしまうお話をお願いしたいです！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: ee46b7a234 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - はじめまして！楽しく読ませてもらっています😆潤くんが寝不足と過労で倒れてしまうお話が読んでみたいです！お時間があればよろしくお願いします🙇 (2021年9月25日 19時) (レス) id: 02c62ba3b2 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - あいさん» ご希望に添えていたのなら幸いです。いつもリクエストをして頂き、また読んで下さってありがとうございます！！ (2021年9月25日 13時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - かなさん» いえいえ、私の力不足というところもありまして。リクエスト通りに出来ず申し訳ありません🙇⋱ (2021年9月25日 13時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2021年9月21日 15時
