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「…ゃん、翔ちゃん」
誰かに肩を揺さぶられる共に名前を呼ばれた。
恐る恐る目を開けると、目の前には心配そうに俺の顔を覗き込んでいるニノの顔があった。
「ニノ」
「大丈夫？汗びっしょりだし魘されてるから、慌てて起こしたんだけど」
「うん。変な夢、見てたみたい」
俺がそう言って体を起こすと、
ゆっくりと背中に手を添えてくれる。
そして、目を細めて優しく微笑む。
「さ、シャワーでも浴びておいでよ。汗流さないと風邪引いちゃうし。俺は朝ご飯の準備してるから」
「うん、ありがと。
あっ、ねぇ今日の撮影って外？」
「え、今日はスタジオだけど。
何かあった？」
「そっか。何でもないよ。撮影頑張ってね」
寝室を出て、浴室に向かう。
シャワーのコックを捻り、
体中に水圧を感じながら考える。
さっきの質問の答えに
心底ホットしている自分がいた。
それはあの悪夢を慮っての事なのか。
いや、それしか考えられるはずがない。
あれはただの夢だ。
最近は仕事も詰まっていたし、知らない間に少し疲れが溜まっていたのだろう。
この時は、まだそう信じていた。
「昨日さ、相葉氏が潤くんと飲みに行ったらしいんだけど、潤くんやっぱり絡み酒だったんだって」
俺の予想的中だわ、と笑うニノ。
俺はニノの話を聞きながら
軽くサラダをつつく。
「でも、何で絡み酒？」
「相葉氏は早めに切り上げるつもりだったらしいんだけど、ほら今日もあるから。そしたら、もう帰んの？って。相葉氏も断れず、そこからはギア入っちゃったみたい」
あー断れないか。
優しいもんなぁ、相葉くん。
「2人で行くと大変ですね。俺は潤くんとサシで行く勇気は今のとこないわ」
「でもニノと潤って
何となく合いそうだけどね」
「いやいやぁ。俺は翔ちゃんがいればいいの」
聞き飽きつつあるセリフでも面と向かって言われると嬉しいものだ。
「翔ちゃん。
さっきの夢ってどんな内容だったの？」
ふとニノが俺を見る目が怖くなった。
「なんで」
「物凄く魘されてたから心配だなぁって」
「うーん忘れちゃったかな」
「…そう」
言えなかった。
言えるわけがなかった。
俺が泣いたら貴方はきっと泣く。
悲しそうに「翔ちゃん泣かないで」って。
「あっ！思い出した」
「え？」
「ニノが夢の中で相葉くんと騒いでたんだよ。俺の抹茶アイス返せーって」
「……そっか。夢の中でも相葉氏だなぁ」
ほら、笑って。
もう俺の隣で泣かないで。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
