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Aside
A「え…?」
渡辺「だから、こんなとこで諦めんの?って。」
A「なんで…怒ってるんですか…??」
渡辺「別に、、怒ってねぇし…。ただ、お前男のフリしてまで事務所入ったんだろ…?ジャニーさんにだって、事務所入るの許して貰えたくらいの実力持ってんだろ?!」
その時の翔太は、怒っていた。
私のために、怒ってくれていた。そんなふうに感じた。
渡辺「毎日、練習だってめちゃめちゃやってんの知ってたし。お前1人で残って苦手なダンスとかアクロバット、ずっと自主練してたじゃん。」
A「見られてたんですか…?!」
渡辺「ふっかも、佐久間も、他の奴らだって見てたし知ってるよ。見てるやつは見てんだよ。あんな奴らに負けてんなよ。アイドルなるんじゃねーのかよ?」
そうだ。私は、アイドルになる為にここまでしてきたんだ。何を挫けそうになってるんだ…。
翔太の言葉に、はっとした。
初めから分かってたはずだ。女の私がジャニーズ事務所に入ることで、受け入れて貰えないことの方が多いって。
そんなの百も承知で、それでも入所したかった。
その時の気持ちを、忘れかけていた気がする。
深澤「俺も、諦めるなんて勿体ないと思うな。」
佐久間「翔太の言う通りだよ。勿体ない!頑張ってきたんでしょ?ジャニーさんだって、背中押してくれたんでしょ?すげーよそれって。」
3人が私のために怒ったり慰めたり、背中をおそうとしてくれている事が本当に嬉しかった。
ずっと、1人なんだと思っていたから…。
そこに、現在のSnow Manメンバーである阿部ちゃん・ 照くん・舘くんも、3人を探してやってきた。
阿部「3人とも何してんの?練習始まるけど…なんかあったっぽいねこれ。」
岩本「どういう状況?」
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作者名:まる子。 | 作成日時:2023年3月25日 1時