雪のように、儚い君を。 (ページ5)

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Aside

母「Aー？そうやってテレビばっかり見てたら、いつまで経ってもお風呂入れないでしょ？？」

A「ん〜わかってる〜。」

母「わかってないじゃないの〜！もう、ほんっとに嵐が大好きなのね。ずーっと見てる」

私は小学校4年生の頃からずっと嵐が大好きで、テレビにかじりついてみていた子供だった。

ジャニーズの男性アイドルが、キラキラしてかっこよくてとにかく憧れの存在だった。
周りの女の子たちは、彼らに対して恋しているんじゃないか？と思うほどに黄色い声援をおくっていたけど、
私はどちらかというと、''自分もあんな風になりたい''という気持ちが強かったように思う。
もちろん、かっこいい！とは思ってたけどね。

A「ねぇ、お母さん。」

母「なーに？」

A「私もあんな風にアイドルになれたら、お金持ちになってさ。お母さんのこと助けられるかな？？」

母「A…。そんなこと考えてくれてたの？涙」

A「私、あんな風にキラキラしたい！かっこよく歌って踊って、みんなに応援してもらいたいんだ！」

母「A？お母さんはちっとも大変じゃないよ。私の可愛い子供たちが、笑顔で元気でいてくれるだけで幸せ。だから、お金持ちにならなくても大丈夫！」

A「そーなの？」

母「うん！Aがやりたい！って思うことを思う存分やればいいんだよ。お母さんのこと心配してくれてありがとうね。Aはアイドルになりたいの？」

A「私、アイドルになって歌って踊りたい！」

母「よし、アイドルになる夢、お母さん全力で応援するよ！」

満面の笑みで私の背中を押してくれた母と、
その日は夜遅くまでどうやったらアイドルになれるか、いっぱいいっぱい話し合ったっけ。