雪のように、儚い君を。 (ページ18)

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Ryohei A．ページ18

阿部side

「…はいっ、という動画でした〜笑笑」

漢検合格。よかった〜！！
文系苦手だから、勉強も結構大変だったけど合格した時の努力が報われた感じが最高だなぁ。

ジャニーズwebの合格発表動画を撮り終えて、一息つく。実際動画撮る時に結果見たから、不合格だったら…って気持ちもあってヒヤヒヤした。

そして、メンバーにもグループメールで報告する。
…ふっか返事早いな。笑
続々とメンバーからおめでとうの返事が来る。

ー♪♪♪
あ、電話だ。
画面にはAからの着信の文字。
Aらしいな。って嬉しくなってついニヤける。

阿部「もしもs…」
A「あべちゃん！！！！すごいよ！！！」
阿部「え？笑笑勢いすご笑笑」
A「漢検合格おめでとう！！」
阿部「ありがとう。わざわざ電話してくれて。」
A「家ついてから見たから遅くなっちゃった」
阿部「全然遅くないよ。嬉しい。」

すごい勢いでおめでとうを伝えてくれるから、嬉しくて笑ってしまう。普段の活動の中では、割とクールな落ち着いたイメージをもたれるAだけど、メンバーには結構無邪気なところを見せてくれたりする。

グループの中ではラウの次に若いし、可愛い妹みたいな存在だったな。Aもジュニアの時から兄のように慕ってくれてた。同じメンバーになってからは、もっと距離も近くなったし、慕う慕われるというよりも、家族のようなそんな関係になれた気がする。

A「阿部ちゃんお祝いしよう。」
阿部「あはは、いつも言うよねそれ。笑」
A「なんでもお祝いしなきゃダメなんだよ？頑張って努力したことがちゃんと結果になってるのって、すごいことなんだよ。阿部ちゃんは今までも、今もずっと努力を重ねてきてる。普通、そんなことできないよ。」
阿部「そんな風に自分の思いを、ちゃんと言葉にして相手に伝えようとすることができるのは、Aのすごい所だね。」

Aは素直な言葉をくれる。素直で真っ直ぐだからすんなり受け入れられるし伝わる。
それが俺の、メンバーのパワーになってる。
Aだって、俺が叶わないくらい努力してるのに、それを表に出さないんだよね。人のことばっかりで自分のこと褒めてあげないから。

だからね、俺がちゃんと褒めてあげるし、ずっと支えていきたいんだ。

またお祝いさせてね！！と念を押されて笑いながら電話を切った。楽しみが増えたな。