雪のように、儚い君を。 (ページ11)

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Aside

ここまでの経緯を、ふっかさんが説明してくれた。
ただただ、阿部ちゃんと舘くんは心配してくれていて、照くんは少し苛立った表情をしていた。

A「私…」

口を開き始めた私を6人が見る。

A「私、、諦めたくないです。夢を叶えるまでは、ここから逃げません。嫌がらせとか陰口とか、毎日色々ありすぎてそのことばかり考えてしまってました…。甘い世界じゃないのはわかってます。でも、やると決めたことは最後までやりたいです。先輩たちにご迷惑はもうかけません。絶対に1人で頑張ってみせます。ありがとうございました…！」

6人とも、私の言葉を遮らずに最後まで、まっすぐ私を見つめて聞いてくれていた。
全部の言葉を聞き終えたあとに、6人が口を開いた。

岩本「1人じゃないんじゃねーの？」

深澤「そうだね。見てる人は見てるって、言ったじゃんね？翔太」

翔太「次また、こういう事があったら呼べ。」

佐久間「もうこんな事が起きないように、してあげなきゃねー！証拠写真もあるし？笑」

阿部「味方、できたね？」

宮舘「これからは、俺たちの妹分みたいな感じかな？いつでも呼んで。駆けつけるから。」

ジャニーズ事務所に入って初めて、誰かに手を差し伸べて貰えた、私を見て貰えたと思った。
私は、この人達に助けてって言っていいんだ。
差し伸べられた手を、掴んでもいいんだ。

壊れかけていた心を、みんなが優しく抱きしめてくれたように感じた。

渡辺「約束な？俺らが守ってやる。」

A「…ｸﾞｽｯ。はいっ…！！ありがとうｯ…ございます…ｸﾞｽｯ」

皆は、この日交わした約束を、今もずっと守り続けてくれている。