個性“文豪ストレイドッグス”の転生少女はどこまでも自由みたいです (ページ6)

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やってきましたビッグ３！！！ページ6

『出久、復帰おめでと』

あれから三日。勝己よりも一足先に謹慎が終了した出久の背中をポン、と叩く。

緑谷「うん！この三日間でついた差を取り戻すよ！」

『頑張れ！』

ニコニコと笑いかける。

緑谷「あれ？どうしたの、その指……」

『へ？……あー、ちょっとね』

出久が言ったのは、私の右手の人差し指に巻いてある絆創膏だろう。
適当に濁したところで、相澤先生に席につけ、と言われた。

相澤「じゃ、緑谷も戻ったところで。本格的にインターンの話をしていこう」

あっ、勝己は完璧にスルーしてくスタイルですね。勝己かわいそー。

相澤「入っておいで」

相澤先生がドアに向かって声をかける。

相澤「職場体験とどういう違いがあるのか。直に体験している人間から話してもらう」

相澤先生が話している間にも、ドアがスー、と開いていく。

相澤「多忙な中都合を合わせてくれたんだ、心して聞くように。現雄英生の中からでもトップに君臨する3年生3名……通称、ビッグ３の皆だ」

扉から出てきたのは、3人。男２人に女子１人だ。
……その中に、当たり前だが天喰くんもいた。

耳郎「あの人たちが…的な人がいるとは聞いていたけど…！」

上鳴「めっちゃキレーな人いるし、そんな感じには見えねー…な？」

相澤「じゃ、手短に自己紹介よろしいか？天喰から」

ギンッ

天喰くんが目を鋭くする。その迫力に、皆が怯んだ。

……が、数秒後。

天喰「駄目だミリオ…波動さん……」

か細い声が聞こえた。

天喰「ジャガイモだと思って臨んでも…頭部以外が人間のままで以前人間にしか見えない……どうしたらいい言葉が…出てこない……」

そのまま俯いてしまった。

天喰「頭が真っ白だ…辛いっ…！帰りたい……！」

天喰くんは、ぐるんっと回転して、黒板の方を向いた。

「「(ええーー！？)」」

1年A組の皆の心が揃った瞬間だった。