個性“文豪ストレイドッグス”の転生少女はどこまでも自由みたいです (ページ13)

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なんか唐突にお礼言われたんだけどページ13

切島「何したのかさっぱりわかんねえ！！すり抜けるだけでも強ェのに…ワープとか…！それってもう……無敵じゃないすか！」

通形「よせやい！」

ビシィッと謎ポーズを決めるミリオ先輩を見て思わず笑ってしまう。本当によく笑う人だなあ。

天喰「(無敵か……その一言で君らのレベルは推し量れる。例えば、素人がプロの技術を見ても何が凄いのかすらわからぬように……ミリオがしてきた努力を感じ取れないのなら、一矢報いることさえ……)」

息を吸う。
戸惑い、焦っている友人達に『でもさあ』と切り出すと、皆がこっちを見てくれた。

わー、そんな一斉に見られたらAちゃん恥ずかしいナー(棒)

『“すり抜ける”と“ワープ”……どっちかの応用でどちらかをしてると思うんだ。後方を見る限り、直接攻撃されてるわけだから……こっちもタイミング次第では触れられるはずだよっ！』

最後にニコッと笑ってみせると、出久が反応した。

緑谷「僕も、そう思ってた…何かからくりがあると思うんだ！何をしているのかわかんないなら、わかってる範囲から仮説を立てて……とにかく勝ち筋を探っていこう！」

『そう！！私が言いたかったのはソレダッ！』

切島「オオ！サンキュー！謹慎明け緑谷と文郷、スゲー良い！」

『やだ、照れる』

切島くんったら……上手なんだから！！

通形「探ってみなよ！」

そう叫んでダッシュした先輩……が、次の瞬間、地面に沈んだ。

視界の端で出久の背後に現れたミリオ先輩が見えた。
出久は予想していたようで、すぐさま攻撃を仕掛ける。

通形「だが必殺！！！ブラインドタッチ目潰し！！」

『うわぁ』

出久の目めがけて人差し指を前に出す先輩。思わず目を瞑った出久のみぞおちを一発殴るのが見えた。

飯田「緑谷くん！？(バッ」

……飯田の背後に、ミリオ先輩がいた。

『あちゃあ……皆やられた……』

呻いている皆を引きつった笑みで見る。これ直撃したらアカンやつやん？私分かるよ？？

通形「あとは君だけだよね！！」

『そーですね……私もみぞおちを一発……します？』

ニヤッと笑って両手を広げ、隙だらけを演出する。その様子を変わらず笑顔で見てくるミリオ先輩。その笑顔の裏で何を考えているのやら。

通形「君って本当に面白いよね！あ、そうそう、言い忘れてたんだけど。先日は環をありがとうね！！」

『……消しゴム！！』

通形「うん、それ！環嬉しそうにしてたからさ！ありがとう！！」

天喰「ミリオッ！！」