試合開始　-game start- (ページ19)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:87,305 hit

残像３　-jun ページ19

わぁ…頭痛ぇ

いつも朝に弱い俺だけど、今日は一段と気分最悪。

目をこする。

誰か起きてる。

相葉さんだ。いつもぎりぎりなのに。

あの人も、やっぱり眠れなかったのかな。

隣を見ると、リーダーとニノも目を覚ました。

認めたくないけど昨日のことは夢ではなかったみたいだ。

証拠に、昨日貰ったイヤホンとノーパソがある。

リーダーの一言で、俺らはあの事件について考えることにした。

でも考えるって言っても、どうやって…？

最初に口を開いたのは、意外にも相葉さんだった。

a「あのね、ちょっと気になることがあるんだ。俺ね、あいつらが言うゲームってバスケのことだと思うんだ。１クォーターとか２クォーターとかって、バスケ用語なんだ。」

n「そう言えば、あいつら、５対５のゲームって言ってた…。」

‥‥…５対５…？

m「ちょっと待て。こっちは翔くんと棚田さんを入れて６人。向こうは俺らが見る限り４人だ。５対５じゃない！」

a「そうなんだ。俺が引っかかってたのはそこ。」

o「棚田さんは入ってなかったんじゃない？昨日だってあったのは偶然だし。向こうだって姿を見せないだけで、もう一人ボス的存在が居るのかもしれないし。」

n「いや…。それはない。棚田さんを入れないのは良いとして、相手はアレだけのはず。向こうは、５対５ッてのにこだわってた。向こうだけが姿を見せないのはありえない。」

m「ってことは、俺らの知らないとこで５人目の相手に遭遇していたってこと？」

n「……分からない。」

不意にある人の顔が浮かぶ。

…棚田さん……？

……っ…そんなわけない…っ！

あの人は、デビュー当時から翔くんだけじゃなくて俺らのこともすっと支えてくれた。

n「‥……棚田…さん……じゃないよな？」

m「変なこと言うなよ！俺らずっと世話になって来たじゃねぇか！」

n「…ごめん。」

o「俺も棚田さん気になる。」

m「リーダーまで何言ってんだよ！」

a「おっ俺も。」

みんなどうしちまったんだよ！

なんで身内を疑うんだ？

おかしいって……っ

n「松潤…気持ちは分かる……身内を疑いたくはないよね…ッでもっ…俺たちには翔ちゃんが必要なんだ…っ！今の状況で一番怪しいのは棚田さんなんだよ！」

o「翔くんの異変に気づいたのも、倉庫に間に合わなかったのも棚田さんが関係してる。それに、棚田さんが向こうの５人目だと考えればすべてのつじつまが合うんだ。」

そんな……っ！