付き合ってないです【時透無一郎】

拾肆 ページ15

＿＿＿＿＿







少しの沈黙

先に口を開いたのは無一郎くん









無「ねえ、返事」


「あ、ごめん」










え？無一郎くんが？

＿＿＿＿＿私のことを好き？










「嘘はだめだよ、無一郎くん」


無「嘘じゃない、ほんと」










無一郎くんはそっぽを向いた


顔を隠しているつもりだろうけど
しっかり赤い顔が見えている










「ほんとなの？」





無「ほんとだってば
ずっと前からAのこと好きだった。

だからAのこと意地悪したし
Aとお泊まりしたいとか言ってた」










そっぽを向いていた無一郎くんは
こちらを向き、しっかり目を見て話している










「わ、私も無一郎くんのこと好き！

気づいたのは昨日だけど
多分それより前から好きだったと思う…」










心臓の音がどんどん早くなる

そして顔も赤くなっていると思う
すごく顔が熱い


無一郎くんはほっとしたような顔をして
にこっと笑った










無「じゃあこれからよろしくね」


「うん！」







終

あとがき→←拾参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す