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次の日私たちは、電車を乗り継いで海まで行きました
昼過ぎまで寝ていたので
海について時計を見ると4時をさしています
都会から外れた所にあるこの海が、私は好きです。
都会の喧騒も
高層ビルも
人混みも
何もかも無い此処は、自室のベットのように落ち着く空間でした
廉くんと二人、堤防に並んで座ります
まだ日が沈むと言うには早くて、
夕日の色をした空が海に反射してとても綺麗でした
『綺麗だね』
「Aの方が綺麗やでってやつ期待しとる？」
『ねえ雰囲気ぶち壊し！』
「…まあ、Aの方が綺麗やから」
そんな事を言う彼に、わたしは満更でもなさそうな顔をしてありがとう、と返します
それから少しの沈黙が流れた後
廉くんに、ひとつの決意を話しました
『わたしね、しっかり考えようと思う』
それだけ言ってまた私は口を結んだけれど
廉くんは何を、とは聞かず
ただただゆっくり私の返事を待ってくれているようでした
『これからも紫耀の傍にいるのか』
瞬きを3回した後廉くんの方をみると
ゆらゆら、瞳を揺らす廉くんが目に移りました
そんな不安げな目をしてどうしたの、
なんて聞けなくて
大丈夫だよ私は廉くんの傍にいるよ
そんな事まだ言えなくて
笑みを薄く浮かべると
「がんばれ」
彼はそう一言、こぼしました
だんだんと空の色も変わってきて
オレンジ色に染まって行く海をみて
きっと此処に来ると、
これからもこの海の色を思い出すんだろうなと思いました
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グラタン(プロフ) - マフィンさん» ありがとうございます！更新が滞ってしまうこともありますが、必ず完結させるので楽しみにして頂けると嬉しいです( ^^ ) (2019年6月19日 23時) (
レス) id: a0aacf55ae (このIDを非表示/違反報告)
マフィン - 本当にこのお話大好きです！切なくて面白くて毎回更新楽しみにしてます！ (2019年6月18日 1時) (レス) id: 7378743b27 (このIDを非表示/違反報告)
グラタン(プロフ) - 0519namiさん» ありがとうございます〜(；；)とても励みになります！頑張りますね！！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: a0aacf55ae (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 凄く面白いです！廉くんの優しさにキュンキュンしてます続きのお話も楽しみにしてますので更新頑張って下さい！ (2019年5月17日 12時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
グラタン(プロフ) - ひかるさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。自分でも気づかず…直させて頂きます。ありがとうございます！ (2019年5月16日 22時) (レス) id: a0aacf55ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラタン | 作成日時：2019年5月5日 21時
