35話 ページ42
35話(人2)
相澤先生にかかってきたのは、校長からの電話。
要するに、メアリさんは正式な相澤先生のサイドキックになったらしい。
校長が、｢ちなみにプライベートはメアリくん生徒じゃなくなったから、そこら辺は自由だよ！｣なんて言ったのは多分雰囲気から勘づいてたから…。
メアリさんはそんな唐突な話を聞いて、相澤先生の訳を通して現状を理解。
私たちの存在を忘れたかのように、相澤先生に嬉しそうに抱きついた。
お、おぉ…今なんか、すごい青春劇を見てる気がする…
｢…お邪魔な私たちは散ろうか。マイク先生、帰りますよ｣
小声でマイク先生に伝え、マイク先生はにやっと笑って頷き、私達と一緒に静かに出ていった。
｢あ、峰田くんいない。ああ馬鹿かアイツ｣
病室を出てすぐ、峰田くんがいないことに気付いてそっと扉を開け、峰田くんを小脇に抱えて皆のあとをおった。
皆と話をしていながら、ふと胸に違和感を覚え、見てみると峰田くんが堂々と私の胸を揉んでいるではないか。
挙句、発した言葉は…
峰田｢神崎…あんま胸ねぇな｣
こ、こいつ……っ
私ゃ案外気にしてんだよ！言うなよ！！
そう声に出そうとした瞬間、私の腕の中から峰田くんが床にすごい勢いで落ちた。
ビクッ、と体が震え、反射的に｢ﾋｯ｣と声も出た。
峰田くんを肘で床に叩きつけたのは隣にいた轟くんでした。
轟｢……あ。わ、悪ぃ｣
｢…え、あ、いや……なんか、助かったからいいよ……？｣
轟｢なんか…腹たった気が…？｣
｢そ、そんな胸揉みたかったの……？私よりやおももちゃんの方があるけど……｣
轟｢え、ちが…｣
なに話してんだ…。
私も私だけど、私の中で轟くんの不思議っ子レベルが１上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりやと時雨 x他1人 | 作成日時：2018年8月16日 14時
