22話 ページ27
22話(人2)
｢ぁ、ぃゃ〜……｣
絞り出すように声を出した私を、相澤先生はガン見した。
｢すっ、すいませんでしたー！！！｣
私は走った。
さっきまで共犯だった友たちを背中にして…
｢ぐぇっ｣
相澤｢神崎(人2)。お前に注意することがひとつ増えた｣
｢ひ、ひとつ…増えた……？？｣
私は相澤先生の捕縛武器のようなもので体を縛り上げられ、ガッチガチに固められ、動けなくなった。
相澤｢今日の基礎学、お前轟に対して手ェ抜いただろ。いい度胸してんな｣
｢！？！？？！？｣
｢｢｢｢｢！？！？｣｣｣｣｣
え、うそ、バレてんの…？
先生凄すぎかなんかなのか！？
って言うかなんで皆がいる前で言っちゃう？！
峰田｢お、お前…あれでも手加減してたのか！？｣
｢ちちち違う違う！あれはちょっと寒さに気を取られただけというかなんというか！｣
まあそんなこと言っても相澤先生から言われてるからね。
皆全く信じねぇ！
いや、嘘じゃないんだけど！
｢あのぉ、相澤先生…それ今ここで言わなきゃいけないことでしたか…？｣
相澤｢明日の朝に緑谷と爆豪と一緒に説教するつもりだったが、お前の場合は公開処刑の方が効果的だと思ってな｣
｢ｸﾞﾊｯ!!｣
相澤先生は何故かそんな痛いところを突いてくる。
まるで誰かと重ねているように。
相澤｢(…やっぱ(人1)と姉妹なのか。扱いが楽)｣
相澤先生がそんなこと考えてるなんて私知らない。
相澤｢…神崎の他にもだ。お前ら、何を聞いた？｣
耳郎｢いやっ。なんも！！｣
切島｢ああ！なにも聞いてないです！なっ、麗日！｣
麗日｢あっ、あ､はい！なにも！はい！｣
上鳴｢先生とメアリさんが付き合ってるなんて聞いてないですし誰にも言いません！｣
峰田｢上鳴ｨｨｲｲ｣
上鳴｢え！？俺何言った！？｣
そんなカオスになってしまった場を、収集するのがめんどくさくなってしまったのか、相澤先生は私を解放して私たちに言った。
相澤｢…そうか。だがそれは誤報だ。…忘れろ。いいな？｣
｢｢｢｢｢｢…はぃぃ……っ｣｣｣｣｣｣
相澤先生のそんな人をも殺せるような圧力で、私達はそう言わざるを得なかった。
…全く、悪ノリってのは良くないね…
しばらくは大人しくしてます…すいませんっ…。
そんな反省をしつつ、横目でメアリさんを見ると、少し火照った顔で俯いていた。
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作者名：まりやと時雨 x他1人 | 作成日時：2018年8月16日 14時
