第十三話 ページ14
しのぶside
しのぶ「……鬼舞辻……A……?」
『…しのぶ、私が鬼だってのは気付いてるみたいだけど、流石にこれには気付けなかったかな?』
Aと名乗った少女は前髪をあげる
その瞳には、〈上弦〉
そして
【零】
の字が刻み込まれていた
……あれ、私……この文字、どこかで……
『……改めて自己紹介をするね。私の名前は鬼舞辻A。鬼舞辻無惨の妻であり、上弦の零。よろしくね、胡蝶 しのぶ、さん?』
しのぶ「私に、何の用でしょうか?用がないなら貴女を殺すのみ」
『……無理だって、言ったじゃん。君にはできないよ。ねぇ、それよりさ、面白い話があるんだ。私を産屋敷へ連れて行ってよ』
しのぶ「鬼を産屋敷へ?そんな事できる訳ないでしょう」
『……まぁ、別に連れてってくれなくても、場所はよーく知ってるから平気なんだけどさ。ほら、先に柱を御館様の周りに集めた方が安心かなーって思っただけ。』
しのぶ「!!…産屋敷の場所を知っている……?」
『うん、だから柱の居ない産屋敷への襲撃も可能だよ?でもそんな事はしないよ。君の烏で御館様と他の柱に知らせなよ。一緒に産屋敷行こーよ、しのぶ』
Aは元から私を知っていたかの様に、平然と話しかけてくる
しのぶ「……上弦の零を産屋敷に連れていきます。柱を全員産屋敷へ集合させてください。事情有りです。……そう、御館様にお伝えしてくれますか?」
私は鴉を飛ばした
『賢いね。流石は蟲柱、胡蝶しのぶさん』
しのぶ「…貴女は、何者ですか?何故、そこまで知っているのですか。貴女からは、敵意が感じられません」
私の質問に、彼女は悲しそうに笑って答えた
『……ずっと前から、知っているよ。君達の事……そうだな、全て産屋敷で話すよ。』
行こう、そう言って彼女は私の手を握りました
それは、冷たい冷たい鬼の手であり、
どこか懐かしみのある、優しい優しい温かい手でした
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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月5日 19時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - 泡沫さん» 返信遅くなってすいません!取り敢えずこの作品では無惨にイライラするかも?笑でもまぁ大目に見てくださいwわかめの味噌汁美味しいですよね((笑 (2020年2月13日 3時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫 - 遅くなりましたが風花さん新作おめでとうございます。無惨に腹が立ったのであのクソワカメを味噌汁にぶっ込んで来ます。(は?) (2020年1月28日 21時) (レス) id: db06b9d2ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 | 作成日時:2020年1月20日 1時