【d!】ようじょのいせかいにっき！！ (ページ43)

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rbr「アイツ寝やがった…！！！」

思わずデスクを台パンしてしまうロボロ。その視線の先には…ロボロよりも明らかに大きい画面が4枚、一回り小さくなった画面が3枚と、1人じゃ見きれない程の量であった。

ut「なになに凄い音やったけど……ってうわ、ストーカーは犯罪ですよロボロさん？？」

rbr「ストーカーじゃないっちゅうねん！！」

後ろから声がかかり、その声の正体であるウツに振り返りながら怒鳴るロボロ。あまりの勢いに椅子がギシッと悲鳴をあげていた。

ut「ん〜？てかこれゾムやん…は？Aちゃんと寝てるん？この僕を差し置いて？ん？？？？」

rbr「どこにキレとんねん……てか、大先生にしてはここ来るの早ないか？」

いつも遅刻常習犯である彼は、珍しく早くやって来たようだ。そんなロボロの質問に、ウツは相変わらず底の見えないヘラヘラ顔で答える。

ut「今日はここ残っとったからな〜」

どうやら彼は徹夜していたようだ。彼らは通称"情報部"と呼ばれているのだが、中々にブラックな環境のようである。ウツの目に出来た隈が全てを物語っていた。

ut「……で？何があったん？」

ロボロがガバばかりする彼をそれでも憎めないでいるのは、きっとこの"真面目モード"があるからであろう。ウツは出来ない男ではないのである。

rbr「Aちゃんのフラッシュバック。原因は環境の変化やな。やっぱ部屋与えんの早すぎたんやろ。幹部に伝達は…検討中やな。」

画面に向き直りながら答えるロボロ。ボードを叩く音が聞こえ始めたあたり、別件の仕事も進めているのだろう。ハードだ。

ut「フラッシュバックなぁ……もうちょい僕らがAちゃんの内に入り込めないと、な？」

目を細め、不気味な笑みを浮かべるウツ。ロボロはクルリと振り返り、ウツの顔を一瞥したあと、一言「キモッ」とだけ言ってまた仕事に戻って行った。

ut「相変わらず辛辣〜……」

あまり気にした様子ではなく、おちゃらけた様子で自分のデスクの方へと戻っていくウツ。

この男も、中々に食えない男であろう。