にっき21 ページ36
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特に準備をすることも無く、城外へと繋がる門まで辿り着いた二人。門の手前には、白い服を身にまとった男……ひとらんらんがいた。
ht「緊急要請って言われて急いだけど…まさかAちゃんの護衛とはね。」
os「トントンから聞かなかったん？」
ht「行けば分かるって言われちゃってね。結構まくし立ててきたし、書類が山場なんじゃないかな？」
os「なるほどめう〜。」
この短時間でAはとある認識を確約した。オスマンは偶に訛りが出る…である。観察眼に優れたAは、その人の人となりを見つけることに長けていた。
ht「さて…改めてよろしくねAちゃん。今日は何を買いたいの？」
『えっと……にっきを…』
ht「へ〜日記か…懐かしいな。俺も昔書いてたよ。」
『ひと… ht「呼びやすいようにでいいよ」……らんちゃんも、にっきすき？』
ht「好きっていうか……記録目的かな、？今日の訓練内容とかを書き留めて、見返せるようにしてたんだ。」
にっきというにはかなりグレーゾーンな内容だが、にっきにも様々な種類があるのだと納得するA。短い世間話ではあったが、穏やかな空気感となっている。
os「まぁここで話しててもあれやし……早く行くめう〜」
オスマン先導の元、3人は門をくぐり抜けた。
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『わぁ…！！！』
門を出ると周りは湖で囲まれていることに気付いた。大きな橋を渡れば、あっという間に街並みが見れる。それはもう…圧巻の一言に尽きた。
活気づいている事がひと目でわかるほど出店が出ており、どの店にも人だかりが出来ている。人混みを進めば進むほど出店の数が増えていき、どの場所も笑顔が絶えなかった。
os「とりあえず街には出れためう〜！」
ht「ここが城下町だよAちゃん。…よし、文房具店を目指そっか。」
『うん…！』
周りの雰囲気に当てられてなのか、いつもよりも少し明るいAの様子が見れた2人は、とても満足そうな顔をしていたという────
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作者名：ふぅ | 作成日時：2025年1月20日 13時
