・→ ページ25
・
sn「あのAちゃんが…自分から人に近付きに…！！」
sho「言ってることほぼ親やん。」
zm「せっかく俺と冒険してたんに……」
しんぺい神の言う通り、とても珍しく自分から人の元へ行き、なおかつ心配をするという姿を見せたA。どうやら短期間ではあるが、彼らに少しずつ信頼を寄せているようだ。
kn「…別に痛くはないで。……ただ、あんま触らんといて。」
初対面時は元気はつらつといった風貌だったが、何やら今はとても冷静な姿を見せている。
zm「おいシッマ、何もそこまで言わんでもええやん。」
sn「そーだそーだ！せっかくAちゃんが勇気だしたんに…！」
sho「せやから親かて()」
ゾムが咎めるように話すが、それでも冷たい目は変わらない。
kn「ゾムも趣味悪いで？こいつのどこが……まあどうでもええわ。ペ神、後で包帯だけ送ってくれ。部屋で治療するわ。」
それだけ言って帰ってしまったコネシマ。服の裾を掴んでいたAの腕は、あっという間に空を切った。
zm「なんやあいつ感じ悪！！」
sho「あいつそんな子供嫌いやっけ？そりゃあ好きって感じでも無さそうやけど……」
sn「……はぁ。もういいや。ゾム、シャオロンの治療お願い出来る？」
zm「え、俺？……まあええけど。」
頼むわ〜といいながらここを去るしんぺい神。コネシマの元にでも行ったのだろうか。
zm「……で？何したらこんな怪我するん？」
sho「イテテ！！もうちょい優しくしてくれや！……いやな？今日シッマの部隊と合同練習の日やったんやけど…」
zm「あ〜…察した。"白熱"したんやな？」
sho「ゾムも来たら良かったんに。」
zm「俺はAとデートやったから。」
sho「キモ。」
zm「オイ。」
そんな軽口を言い合いながら慣れた手つきで包帯を巻くゾムと、その治療を大人しく受け入れているシャオロン。
……Aは手を空中にやりながら、何を喋るでもなく止まっているだけだった─────
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふぅ | 作成日時：2025年1月20日 13時
