第１７１話 ページ33
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「会いたかった｡」
「うん｡」
「死んでると思ってた｡」
「うん｡」
「それでも信じてた｡お前は生きてるって｡」
「……うん｡」
ポツリポツリと出てくるエースの本音｡
私はエースの頭を撫でながら､その言葉を受け止める｡
「鬼の子……」
「！！……もう知ってるんだね｡」
エースはぎゅっと抱きついてくる｡
少し服が濡れている気がした｡
「その事を知って…俺どうすればいいかわからなくてっ…お前の存在を知らされても､もう死んでるって…俺…俺…」
震えるエースの背中を優しくさする｡
苦しかったんだね…寂しかったんだね…
ずっとずっと…
「私は…貴方の存在を知っていた｡ずっと気がかりだった…ずっとずっと会いたかった｡」
私はエースの涙を拭う｡
「……ごめんね｡」
「なんでアンが謝るんだよ…」
「ふふ…今はAだよ｡」
微笑みながら､また強く､エースを抱き締めた｡
「ぐっ……くるしっ」
「今だけこうさせて…ね？」
エースは顔を赤くしながら､コクリと頷いた｡
……可愛い｡うちの弟天使かよ⬅
……グルル……！！
背後から突然現れたのは巨大な熊｡
「こいつっ…！？」
「エース…下がってて｡」
私は熊の前に立ちはだかる｡
折角のエースとの時間を……
「よくも邪魔してくれたわね…」
《このガキはいつも俺を攻撃してくる！》
「知らんわ｡……失せろっ…！！」
ゴオォッと熊に向かって気を放つ｡
《？！》
ピュッと熊は逃げていった｡
振り返ると､エースは唖然としていた｡
「いっ今のは……」
「今のは鬼人だけ使える“鬼気”だよ｡相手を威圧することができるの｡」
覇王色の覇気と似ているけど､ちょっと違う｡
鬼気は威圧させるだけじゃなくて､相手に恐怖を植え付ける｡
あの熊は､二度と私には近寄って来ないわね｡
タカさんに教えてもらったんだけど､私達鬼人は覇気を使うことができなくなり､悪魔の実も食べられないんだって｡
「Aってスゲーな…」
「私は凄くないよ？」
「あと怒ると怖い｡」
「……あ”？」
グイッとエースの両頬を摘まむ｡
「お喋りなお口はこれかなぁ？」
「ｺﾞ､ｺﾞﾍﾞｪﾝﾅｻｲ……」
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
