第１４２話 ページ4
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「なんか…すみません｡」
「さっきも言っただろ？子供なんだから､甘えとけばいいのさ｡」
そのあとも､靴など色々なものを買ってもらってしまった｡
今？
今はおつるさんとケルちゃんと一緒にアイス食べてます｡
因みにこれも､おつるさんの奢りです｡
……これって甘えの限度を越えているのでは……！？
「なんだか本当に申し訳ないですっ…！」
「謝るのこれで7回目だよ｡」
いちいち数えてるんですか……
「そうだ…さっきの服屋でお前さんに似合いそうな服を見かけてねぇ｡買ってみたんだ｡着てみてくれないかい？」
さっき行ったところとは､また別の服屋に行ったのだろうか｡
袋から､黒色をベースとしたワンピースを出す｡
「あ……」
「ひまわりだよ｡可愛らしいだろう？」
黒の生地によく映えるように縫われているひまわりの模様｡
「可愛い……」
「気に入ったかい？」
優しく微笑むおつるさん｡
私は､緩みそうになる口をぐっと結び､下を向く｡
なんで…こんなに良くしてくれるんだろ……
「あの……」
「なんだい？」
今まで思っていた疑問をおつるさんに聞いてみる｡
おつるさんなら知っているかも……
「どうしてそこまで………私に構うんですか？鬼人は気持ち悪いって……海兵達も言ってたし…でもセンゴクさんやクザンさんや皆……私を怖がらないで近づいてきて…」
誰にも聞こうと思えば聞けていた質問｡
でも今まで聞いてこなかったのは､他人と関わりたくなかったから｡
誰も信用できなかったから｡
おつるさんは何かを見透かしたように目を細めた後､ふぅと息をつく｡
「鬼人だから恐れられているのなんて､一部の人間だけだよ｡タカ達も何だかんだ言って､私らを助けてくれる｡あの子達は優しい子なんだよ｡知っているから､一緒にいるんだ｡
……なんで構うかって？それはね､あんたが可愛くてしょうがないんだよ｡妹や孫ができたみたいで嬉しいんだ｡」
そう言って､おつるさんは私の頭を優しく撫でた｡
「人間は可愛いもんに構いたくなるもんだ｡素直に､愛情を受けるのもいいんじゃないかい？」
そしておつるさんは手を振って､帰っていった｡
「……愛情……」
……よく､そんな事が言えたものね……
「やっぱり大っ嫌い……！！」
昔もらっていた愛情を奪ったのはあんた達じゃないか…！
こんなとこ､早く出てお兄ちゃん達に会いたい｡
気づけばアイスは溶けて､テーブルに広がっていた｡
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
