第１６１話 ページ23
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「気絶しているだけだ｡安心しろ｡」
エトワール君は落ち着いたのか､私に寄りかかるように寝ていた｡
タカさんは彼等の頭に手をかざした｡
「何してるんですか？」
「記憶を削除している｡」
記憶を削除？
「それは術？」
「確かに術だが､お前達には使えない｡詳しいことは後で話す｡」
不思議に思いながら､私は微かな声を聞き取った｡
すすり泣く､微かな声を｡
「声？」
「地下にいる､奴 隷達だろう｡アズ達が向かっている｡」
「アズさんが？」
「エトワールだけ連れ帰っても後味悪い｡どうせだったら奴 隷全員解放する｡」
「タカさん……」
人間嫌いなんて言っても､何だかんだ優しいんだ｡
「戻ったよぉ〜」
「奴 隷全員…解放した…」
「ん｡お疲れ｡」
泣き腫らした顔で､アズさん達に連れられてきたのは奴 隷達｡
彼等はまだ戸惑っているようだ｡
「安心してぇ？貴方達はもう自由なのぉ｡」
「他の所も行くか｡」
メーデルさんはエトワール君を抱えて歩きだす｡
私もそのあとを着いていった｡
奴 隷達を無事に解放し､私達は海軍本部に帰って来た｡
エトワール君はまだ眠ったままだ｡
「A､先にお風呂入ってきたらぁ？」
「……そうします｡」
ケルちゃんを連れ､お風呂に入る｡
……お母さんを殺されていた…
なんて残酷な事なのだろう…
…………これは運命なのかな｡
鬼人になるには､必ず誰かを失うことになっているのだろうか｡
…………“運命”
「大っ嫌いな言葉……」
「クゥゥン｡」
湯に浸かりながら､ふと呟く｡
大嫌いで耳障りな言葉｡
こんな言葉､消えてしまえばいいのに｡
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
