第１５８話 ページ20
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「簡単に感情で動くな｡」
タカさんに頭を強く叩かれた｡
上っていた血が一気に下がっていく感覚｡
「あ…す､みません…」
男の子は驚いてしまったからか､アズさんの腕の中で気絶していた｡
いくらバカにされたとはいえ､やり過ぎた｡
「ごめんなさい…」
「まあお互い様ね｡」
急に力を使ったからか､意識を保つのが辛い｡
そのまま私は､気絶するように眠ってしまった｡
「……ん…」
目が覚めれば自分の部屋｡
右手に違和感を感じ､目線をやると､あの男の子が突っ伏すように眠っていた｡
驚き…何でここに？
「…んぁ？……あ…」
数秒目を合わせる｡
何とも言えない､微妙な雰囲気｡
だが､その沈黙を破ったのは､男の子だった｡
「……ごめんな｡家族をバカにされたら誰だって怒るのに…」
天竜人特有の喋り方ではなく､謝る男の子｡
「あ､私だって､怖い思いをさせてごめんね｡」
「お前が謝ることじゃない｡悪いのは全部俺だから｡」
美しい蒼い目に影を落として､呟くようにもう一度謝ってきた｡
さっきとまるで別人のようだった｡
「さっきと雰囲気違うね｡」
「これが本来の俺だよ｡あの振る舞いは形だけ｡」
彼は俯いていた顔をあげると､私と目を合わせる｡
「エトワール｡これが俺の名前だよ｡」
エトワール君は静かに微笑むと､頭を乱暴に掻いた｡
「本当にごめん｡」
「もう謝んなくていいよ！でも形だけってどういうこと？」
「それは言えない｡」
エトワール君は立ち上がると､掌を見つめる｡
「絶対に言えない｡それに何がなんでも､俺はマリージョアに帰らなきゃいけないんだ｡」
そう言って部屋から出ていってしまった｡
暫くドアをぼぅっと見つめる｡
彼は何を背負っているのだろうか｡
“「何がなんでもマリージョアに帰らなきゃいけないんだ｡」”
あれはどういう意味？
エトワール君…貴方は一体……
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
