#73 ページ26
side 大吾
いつかは話さなあかんって思ってたけど
今とは……
大吾「だ、誰から話す？」
丈一郎「んー、俺とおおはしまとめてええ？」
わー、急な丈橋……
和也「まとめる？」
丈一郎「俺ら2人は知ってるやん？」
和也「あ、せやな、」
丈一郎「俺、話すで？」
和也「おん、」
丈一郎「簡単に言うと、俺はオトンをオカンに殺された。大橋は妹を殺された…」
大吾「ぇ、」
和也「っ、そーやで。殺されてん…」
恭平「そんな…」
和也「俺と妹DV受けててん、俺は妹を守れへんかった…」
丈一郎「自分を責めるな…」
和也「やから、寮生活にして、喧嘩始めてん」
丈一郎「そこで俺と出会ったって訳、」
和也「丈くん(泣)」
丈一郎「よしよし、ごめんな？思い出させて…」
和也「だいっ、じょうぶ」
はっすん……
恭平「次は俺ら話す」
大吾「俺ら？？」
駿佑「はい、」
謙杜「俺らじつは3つ子なんです。」
・
・
・
和也「え、」
あ「衝撃すぎる…」
恭平「俺ら3人もDVを受けてて…」
駿佑「お母さんがそれで死んでしまって…」
謙杜「お父さんが逮捕されて、俺ら3人は施設で生活してて、」
恭平「やけど、やっぱり3人一緒が良かったから集まりました…」
あ「大変やった(泣)」
謙杜「おかあさん(泣)」
駿佑「謙杜、もう戻せへんねん。」
恭平「今を大切に生きよーや」
謙杜「うん、」
やばい、いい子すぎる…
大吾「流星、先話す？」
流星「…うん、」
大丈夫やで、俺ら仲間やから
流星「俺は、中一のとき捨てられた…」
大吾「そんな。」
流星「ほんまに、急で、大好きなママに裏切られた…」
大吾「俺らは裏切らんよ？やから安心し？」
流星「うん、ありがと。」
最後は俺、か
大吾「俺は、家族全員、殺された、いや、俺が殺したんや…」
あ「え？」
大吾「俺な、中学の時にいじめられててん、
毎日殴られて、蹴られて、お金取られて、
そんな日常嫌やった。やから反抗してん、
そしたら、そのいじめっ子の1人が家族をっ、
俺が、反抗せんかったら…」
流星「大ちゃん、」
大吾「やから、この仲間は絶対、誰一人欠けささんって決めてん。」
「俺が命かけてでも守ってみせる。」
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作者名：マスカット＼(卍ω卍)／ | 作成日時：2020年2月9日 17時
