風鈴の2年生はみんなの愛されちゃん！！？ (ページ28)

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杉ちゃんはステージから降りてきて梅の方に向かって歩く

私も杉ちゃんの元へ歩く。一瞬だったとはいえ、不意打ちに殴られている以上口は切れているはず、…

梅「おうおかえりぃ！いやー相変わらず強引だな！」

柊「殴られたとこ大丈夫か？」

梅「お前昔っから頑丈だったもんな」

はっはっはと笑いながら杉ちゃんの殴られた部分をぺちぺちと叩く梅。

柊「殴られてんだからやめてやれよ」

『杉ちゃん、大丈夫…？』

ピト…と杉ちゃんが殴られたところに手を添える。

杉「…！」

『口の中切れてると思うからこれティッシュ…これで口の中に入れて止血しておきな。濡れたハンカチ持ってきてるから、
それで…』

ハンカチを取り出そうと杉ちゃんから
手を離し、ポケットに手を入れようとすると腕を掴まれた。

『え…、？』

杉ちゃんの手に誘導されるまま、再度頬に手を添えさせられる。

杉「……こっちが、いい」

『…へ！？』

杉ちゃんの行動にびっくりして、思わず顔を赤くする。

梅「杉下やるなー！」

柊「珍しいな…杉下がそんなことするの」

杉「……」

2人にそう言われると、杉ちゃんはバツが悪そうに目を逸らす。

『でも口の中とはいえ止血してよね？』

そう言って片方の手でティッシュと濡れたハンカチを取り出し杉ちゃんに渡す

『…ありがとね。杉ちゃん』

杉「…！！(ｺｸｯ」

『じゃあ杉ちゃんまた後でね』

杉「………」

離れようとすると、杉ちゃんは明らか不機嫌そうな顔をして席に座る。

なんとか席へと戻ると、すおくんが桜をからかって遊んでいた。